SEVENTEEN、「ひとりじゃない」の柔らかさと包容力 過去の日本オリジナル曲にも通ずるメッセージ性

 本日4月19日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)に韓国の人気ボーイズグループ・SEVENTEENが出演する。SEVENTEENは、最新曲である日本3rdシングル「ひとりじゃない」を披露する予定だ。同楽曲は15日に先行配信が開始、18日にはMVが公開されるなど、21日のCDリリース前から注目を集めている。

SEVENTEEN『ひとりじゃない』(通常盤)

 「ひとりじゃない」は題名の通り、励ましのメッセージ性が強い一曲だ。離れ離れの現在でも“ひとりじゃない“と背中を押し、いつか会えるその日までお互いに頑張ろうといったメッセージが楽曲の中で表現されている。同楽曲を通じて、夢に向かって勇気を出せそうなパワーを感じられるのではないだろうか。また、同楽曲のテーマには、まるで現在のSEVENTEENとファン(CARAT)の関係を彷彿とさせるものも含まれており、様々な解釈ができるように思う。全体を通して爽やかで清々しい気持ちになる一方で、柔らかで包容力も感じる楽曲となっている。

[MV]SEVENTEEN - ひとりじゃない

 「ひとりじゃない」という言葉は楽曲の中でもサビの部分で強調されていたりと、楽曲を通して強く伝えたいことの一つである。また、背中を押すために、これまでの思い出や過ごしてきた時間を振り返るような描写もある。楽曲全体のメロディラインも、繰り返しではなく微妙に違うようで、歌詞の一節一節に意味が込められているような印象を受けた。加えて、曲全体を通して、メンバーのソロ歌唱のリレーをつなぎ、一つの作品を作り上げているという結束力も一層感じさせる曲であった。このようなメッセージ性が強い楽曲では、SEVENTEENのボーカルチームと呼ばれる5人のメンバーの存在は大きく、特に1番のサビの歌唱を最初に担当するDKの歌声は、一気に前向きになれるような明るさを感じた。毎回評判がいい日本オリジナル曲だが、ファンからは日本語の発音が上手くなったと実感する声も。SEVENTEENの楽曲の中でも、大切に聴きたい一曲に加わったのではないだろうか。

 「ひとりじゃない」が象徴するテーマである“青春”は、SEVENTEENが韓国語曲も含め昨年から発表し続けている楽曲でも表現されている。中でも昨年は、SEVENTEEN自身も初の日本でのドームツアーが頓挫するなどの困難を経験した。そのような経験も踏まえ発表された同楽曲は、それ以前の活動でファンとの結びつきを認識してきたからこそ実現した一曲であると感じる。そのため、ファンに寄り添いパワーを与えてくれるだけでなく、メンバーの思い入れも強いのではないだろうか。今後も、ファンと共に花道を歩いていくだろうと感じさせる楽曲と言える。

関連記事