月9『イチケイのカラス』主題歌を歌う“WGB”の正体は? 様々な憶測飛び交う「Starlight」を検証

 2021年4月期ドラマが次々とスタートし、ドラマ主題歌にも注目が集まっている。今期クールでは、back number「怪盗」(日本テレビ系『恋はDeepに』)、米津玄師「Pale Blue」(TBS系『リコカツ』)、あいみょん「愛を知るまでは」(日本テレビ系『コントが始まる』)、宮本浩次「sha・la・la・la」(テレビ朝日系『桜の塔』)など、豪華アーティストによる楽曲がラインナップされている。

 そんな中でひときわ異彩を放っているのが、4月5日に初回が放送されたフジテレビ系“月9”ドラマ『イチケイのカラス』の主題歌で、謎のアーティスト・WGBが歌う「Starlight」だ。実は、放送開始前の段階で同ドラマの主題歌に関する情報は一切公表されていなかった。第1話のエンディングテロップでアーティスト名と曲タイトルがインフォメーションされたが、現時点(4月12日現在)で、ドラマのオフィシャルHPでは特に主題歌の告知はされていない。SNS上では早くも「歌ってるのは誰?」「どんなアーティスト?気になる!」「この歌声は、ドラマでも重要なキャラクターを演じる黒木華では?」といったコメントが寄せられ、謎が謎を呼んでいる。歴代“月9”ドラマでは、B’z、小田和正、Mr.Children、宇多田ヒカル、Official髭男dism……といった名だたるアーティストが主題歌を担当してきたが、正体不明のアーティストというのはまさに異例だ。ベールに覆われていると、その中身を知りたいと思うのが人間の心理。WGBとはいったい何者なのだろうか?

Starlight / WGB (フジテレビ系“月9”ドラマ「イチケイのカラス」主題歌)

 まずはドラマについて紹介しよう。『イチケイのカラス』は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の自由奔放で型破りな刑事裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、みちおとは真逆の堅物タイプのエリート裁判官・坂間千鶴(黒木華)の“異色バディ”を中心に繰り広げられるリーガルエンターテインメントドラマ。マイペースなみちおに振り回されながらも奔走するイチケイメンバーの姿や、みちおと坂間のコミカルなやりとりが軽妙で心地いい。一方で、事件の真相が少しずつ明らかになっていくシーンの描写には、時としてビターな味わいがある。笑いと涙が入り混じる物語性もこのドラマの魅力だ。

 本編で流れている「Starlight」は、90秒サイズの1コーラス目のみ。現在は、同サイズの音源と歌詞がYouTubeで公開されているので、リピートして試聴することができる。トラップビート風の打ち込みサウンドをフィーチャーしたミディアムテンポのイントロに始まり、まず、どことなく哀感のある静かなメロディラインが印象的に響く。そして、幾つかの楽器のアンサンブルが徐々に重なり、サビに向かうにつれ、音の広がりをみせていく。女性による(と思われる)歌声も、柔らかな低音から、少しハスキーがかった艶やかなハイトーンまで、表情の振り幅が実に鮮やか。わずか90秒の間にも緩急が織り込まれ、リスナーを引き込む展開やアレンジは、やはり、オンエアの分数が限られるドラマを意識したものなのだろうか……。それと同時に、どこかほっとするような穏やかな空気感を醸すこの曲は、最終的に一つの事案が解決へと導かれるドラマのストーリーにおいて、そのエピローグを温かく彩っている。