BTS V&JIMIN、練習生時代から続く2人の物語 共に泣き笑う親友のような存在
もちろんJIMINにとっても、Vは特別な存在だった。BTSとしてデビューする前、ストイックな性格のJIMINは、自分でも「性格が変でした」と、『防弾屋根裏部屋』で振り返っている。デビュー前に神経質になりすぎていたJIMINの性格をほどいてくれたのは、VとJUNG KOOKだったという。愛情を受け止めてくれたのも、親友のVだけ。そんな言葉も『防弾屋根裏部屋』では飛び出した。
また、JIMINが最もナーバスだったとき、Vは事務所の人とミーティングで「チームにJIMINがいたらどうか」と問いかけられたこともあったと、先の手紙で明かしている。もちろんVの言葉は「こんな友だちとずっと一緒にいたい」「一緒にデビューしたい」だった。Vが辞めずにスターダムを駆け上がってこられたのも、JIMINがBTSの一員としてあの柔らかな笑顔が溢れるのも、お互いの存在がいなかったら成立しなかった世界。
人は「逃げてはいけない」と1人でガチガチに入った肩の力を、ふと抜いてくれる存在がいればこそ、その愛情を自信にして、よりしなやかに強くなっていけるものなのかもしれない。VとJIMINは、唯一無二の親友として、ときに家族同様の温かな愛情で、お互いのきつく締まり過ぎた部分をほどき、許し、受け入れてきた。
アルバム『MAP OF THE SOUL:7』の収録曲「Friends」では、2人が餃子(マンドゥー)を食べるタイミングを巡ってケンカをした餃子事件や、悪夢を見たVにJIMINがあげたお守り“ドリームキャッチャー“のことなど、実話に基づいたエピソードも散りばめられている。
〈내 옆에 함께 있어줘(僕の隣にいてよ)〉〈You are my soulmate〉……本心から溢れた言葉たちによって構成された歌詞を見れば、2人の友情物語はこれからもずっと続いていくことが確信できるはずだ。この先もきっとVの隣にはJIMINが、JIMINの隣にはVが、いつだって共に泣いて、共に笑ってくれる親友がいる。その尊さを知っているからこそ、BTSのメンバーはARMYのことも、唯一無二の存在として「共に歩んでいこう」と語りかけてくれるのかもしれない。