BTS J-HOPE&V、安心して素を出せる“ミックステープ”のような瞬間

 BTSのJ-HOPEが、3月2日にソロ曲「Blue Side」をBTSの公式ブログやSoundCloudなどを通じて公開した。J-HOPEは2018年、初のミックステープ『Hope World』を発表。「Blue Side」は、そのときに収録された約1分半の楽曲「Blue Side(Outro)」に、歌詞とメロディを加えて3分超のフルバージョンへと進化させた作品だ。

Blue Side by j-hope

 非営利目的で制作したフリー配信作品であることから、作り手の思いがダイレクトに伝わるメディアとも言われているミックステープ。BTSではヒップホップ文化を愛するラップラインのRM、SUGAが先陣を切る形で、ミックステープを発表している。

 いわゆる「アイドル」の活動をしている彼らのイメージとは一線を画す、“本当の自分“をさらけ出していくことで反響を呼んだ彼らのミックステープ。なかには、そうした「アイドル」として強い光を浴びるがゆえに、より色濃くなっていく影があることさえも包み隠さず、批判覚悟で歌い上げる。

 もちろん人気グループとして多忙な日々の中で作られるミックステープは、BTSの活動の合間をぬって制作される。突き上げる思いを、表現せずにはいられないのだと言わんばかりに。そんな彼らの勇気と気概に、多くの人が真のアーティストだと認めざるを得なくなったと言っても過言ではないほど、彼らの歩みの中でミックステープの存在は大きい。

 そして、RM、SUGAに続いてミックステープを発表したのが、J-HOPEだ。彼はTIME誌のインタビュー(※1)にて、自身初のミックステープ『Hope World』を公開した理由について、自分で作った音楽とパフォーマンスでMVを作り、自分のストーリーを世界中に共有したいという思いがあったことを語っている。もちろん、きっかけとしてRMやSUGAの存在が大きなモチベーションになっていたとも。

 J-HOPEのルーツはストリートダンスだ。だからだろうか、彼が作り出す楽曲は体感的だ。彼自身もインタビューで、少年のころに読んだ小説『海底二万哩』にインスピレーションを受け、ストーリーを旅するようなに楽しんでほしいと語っていたように、心地よく音楽に没入することができる。なかでも、「Blue Side(Outro)」は〈Blue Side Blue Side Back to Blue Side Blue Side〉と印象的なフレーズが気持ちよく脳内に流れ込み、青い世界を漂うような浮遊感を抱くことができる楽曲だった。

 それから3年。今回公開した「Blue Side」フルバージョンについて「少しずつ音楽的に成熟していることを見せたかった」と語っているJ-HOPE(※2)。過去を振り切るように走り抜けるのではなく、数歩進むごとに足跡を振り返って、自分の歩みを確かめるように進んでいく、そんなJ-HOPEの誠実で堅実な歩みを象徴しているようだ。

 そんなメンバーの本質的な魅力が垣間見えるミックステープを、近々Vが発売するのではないかと話題になっている。それは2月25日に、BTSがYouTubeチャンネル『BANGTANTV』にて公開した動画「BTS BE-hind Story Teaser」内にて、Vの口から「僕のミックステープには13曲が収録される」と語っていたため。

 「BTS BE-hind Story」では昨年11月にリリースしたアルバム『BE』の制作過程を、メンバー同士がにインタビューする形式で盛り込まれる予定。そこでVに質問しているのはJ-HOPEなのも興味深い。

BTS (방탄소년단) ‘BE-hind Story’ Teaser