NiziU MAYA×MIIHI、「Step and a step」MVの背景 長所に気づき自信を手に入れた二人

NiziU『Take a picture / Poppin’ Shakin’』

 4月7日にNiziUの2ndシングル『Take a picture / Poppin’ Shakin’』がリリースされる。うち、すでに先行配信となっている新曲「Poppin’ Shakin’」はWithU(=NiziUのファン)に寄り添った歌詞で、前シングル曲「Step and a step」と同様にNiziUがまるで暗闇から救い出してくれるような楽曲となっている。「Take a picture」も含め、MVで彼女たちがまたパワフルなパフォーマンスを見せてくれるのが楽しみだ。

 MVといえば、「Step and a step」は前向きな歌詞とは裏腹に「MVの内容が泣ける」と話題になった。その理由の一つとして、当時体調不良で休養中だったMIIHIが出演していたことが挙げられる。

NiziU(니쥬) Debut Single『Step and a step』MV

 前半に映し出されるのは、それぞれ異なる世界に存在する9人。出口のない場所でたった一人佇む彼女たちは、オーディション『Nizi Project』が始まったばかりの時のように不安げだ。MIIHIに至っては離れ小島のような場所でうずくまっている。

 しかし、たった一人だけ勇敢な顔つきで船首に立ち、望遠鏡を覗き周りに見渡す者が。それはNiziUの「お母さん」とも呼ばれているMAYAだ。MAYAはMIIHIを見つけ、優しく微笑む。

 その頃、創意工夫しながら出口を見つける他のメンバー。MAYAがMIIHIの手を取り、扉を開けるとそこには彼女を待っていた仲間がいる、というのがMVのストーリーとなっている。それはまるでNiziUのこれまでの道のりと、切磋琢磨したメンバー同士の絆を描いているようで大きな感動を呼んだ。

 一つ疑問がある。なぜ、MIIHIの手を取ったのがMAYAだったか。

 そこで思い起こされるのが、MAYAが『Nizi Project』東京合宿のスター性評価において紙芝居で披露した『みにくいアヒルの子』。誰もが知るこの童話の主人公は、アヒルの群れの中で一羽だけ異なった姿形で生まれたひな鳥。周囲から「みにくい」と言われて育ったひな鳥はある日白鳥の群れの中で称賛され、水面を見る。そこに映っていたのは、羽が生え変わり、美しい白鳥へと成長した自分の姿だったという物語だ。

 MAYAは『NiziU 9 Nizi Stories』第3話で放送された地域予選の未公開シーンで、他の人と比べたら個性はないが、個性を大事にしてくれるJ.Y. Parkの元でもっと光った人になりたいと語っている。そして、J.Y. Parkから「自分だけの特別な長所がないと思っていますか?」と問われ、「自分では分からない」と答えたMAYA。パフォーマンスになると人が変わったように表現力を爆発させ、人の目を奪う魅力があるのに、それに気づかず自信がなさそうにしていた当初のMAYAは、みにくいアヒルの子の姿とどこか重なる。けれど、彼女はJ.Y. Parkが何度も口にした“表現力”という自分の長所を知り、みにくいアヒルの子が白鳥となり、大空へ飛び立ったように、夢を叶えた姿を祖父に見せたかったという思いを胸にデビューまで迷いなく突き進んだ。