藤井風、“卒業”する全ての人へ届けた「旅路」TV生パフォーマンスを観て

 演奏後には「思い通りにいかないことも大変なこともあるけれど、まだまだ自分は恵まれてる方だと思ってます」と謙虚なコメントを残していた。そして最後に「役に立つことができればと日頃から思っていたので、こういう機会をいただけて感謝しています」と答えて放送を終えた。彼の人々に対する温かい姿勢が強く印象に残った放送だったように思う。

【報ステ特集】卒業生へ贈る 藤井風さん「♪旅路」

 また、放送後に彼は「卒業しても、悲しくても、恥ずかしくても、緊張して歌詞忘れても、旅路は続く。。」とツイートしていた。実はこの日、歌詞を間違えるというハプニングがあった。生歌ならではの出来事だが、そんなことさえもまさに“懐かしんで”、初の生放送で起きた微笑ましいエピソードとして納得しているように思えた。まだデビューしたばかりだが、すでに彼に教えられることは多い。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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