BTSとback number、TOMORROW X TOGETHERとミセス大森元貴……タッグにより生まれる化学反応
そして、BTS × back numberのニュースと一緒に思い出したいのがBTSの事務所の後輩でもあるTXTことTOMORROW X TOGETHERとMrs. GREEN APPLE 大森元貴(Vo/Gt)がタッグを組んだ楽曲だ。
1月20日に発売になったTOMORROW X TOGETHERの日本1stアルバム『STILL DREAMING』に収録された「Force」は、大森が彼らのために書き下ろしたもので、テレビアニメ『ワールドトリガー』2ndシーズンの主題歌としても話題になった。
TOMORROW X TOGETHERはYouTubeで人気のコンテンツ「THE FIRST TAKE」にも出演し、「Force」で日本語での歌唱を披露している。彼らが「仲間で力を合わせて、明日の向こうへ飛び出そう、という勇気を与えてくれる曲」とコメントしたこの曲。爽やかで前に進んで行きたくなるような、冒険を思わせる、いい意味で今までにはない印象の彼らの歌い方が引き出されている。
これまで確立してきた“TOMORROW X TOGETHERっぽさ”とは少し違った楽曲に仕上がっているが、かといってMrs. GREEN APPLEを思わせるような曲に仕上がっているわけでもない。楽曲を提供した側はコラボレーションする歌う側のことを考えながら作り、その想いを受け取って歌い手はその曲に歌声を吹き込む。こうして作られる楽曲は、Mrs. GREEN APPLEの曲でもTOMORROW X TOGETHERTの曲でもない、“彼ら”の曲として完成するのである。これがコラボレーションの醍醐味なのではないだろうか。
コラボレーションやフィーチャリングは、お互いにとって新しい何かを見出すきっかけにもなる。どちらのファンにとってもまた、今まで気づかなかった魅力を見つけたり技術の高さを再認識したりするきっかけになることだろう。今後も日韓のアーティストが音楽を通じて今までにない化学反応を起こし、多くの人にとっての文化の架け橋になっていってくれることを願いたい。
■フルヤトモコ
1999年生まれの大学生。韓国のカルチャーと洋楽、本、映画など。
東京藝術大学 音楽環境創造科在籍。