DOBERMAN INFINITY メンバー分析【入門編】Vol.4:SWAY

DOBERMAN INFINITY SWAY、ソロ&俳優でも活躍するクリエイティブな才能 滑らかなフロウで伝える“等身大のヒップホップ”

 MCのKUBO-C、GS、P-CHOの3人と、劇団EXILEのメンバーとして俳優活動も行うSWAY、ボーカルのKAZUKIで構成される、4MC+1Vocalスタイルのヒップホップグループ、DOBERMAN INFINITY。LDH所属ながらも“踊らないグループ”として唯一無二の存在感を放っている彼らが、12月2日に約1年ぶりとなるニューシングル『6 -Six-』をリリースした。表題曲「6 -Six-」とカップリング曲「SO WHAT」は、ドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』(日本テレビ系)の挿入歌に起用され、リリース前から話題を呼んでいる。そこで本連載では、DOBERMAN INFINITYのメンバーについて1人ずつフィーチャー。第4回目はMCのSWAYについて、グループの歴史と絡めながら紹介していく。

SWAY

 SWAYは、1986年6月9日生まれで北海道出身。子供の頃から“何でも屋さん”になりたかったというSWAYが音楽に興味を持ったのは、小学3~4年の頃。「DA PUMPさんのライブVHSを見てフリを完コピして、どこかで踊った」ことが始まりだった(引用:TOKYO HEADLINE)。そんな彼がヒップホップと出会ったのは、中学1年生の時。中学3年間バスケットボール部に所属していたことから、NBAのアレン・アイバーソン選手の存在を知り、そのB-BOYファッションやラッパーとしても活躍している姿に憧れたという(参照:Tune Gate)。だが、そのままラップを始めるのではなく、まずはダンスの道へ。「『めちゃイケ』で岡村(隆史)さんとガレッジセールのゴリさんがブレイクダンスのバトルをやってるのを見て、その翌日からブレイクダンスを始める」(引用:ABEMA TIMES)と、踊るためのトラックを自ら作曲したり、日本語ラップを聴くようになったのがきっかけで自らラップをするようになったり、中学3年生の時には独学でデザインを始めたり(参照:U-18)……と、多感な時期にあらゆることに挑戦。今の活動に繋がる基盤を作っていった。

 “SWAY”として本格的に音楽活動をスタートしたのは、16歳の時。ダンスやラップを始めた当初は、恥ずかしさから家族の目を気にしてコソコソしていたそうだが、仲良くしていた洋服屋の店員に誘われてライブを観に行き、自らもラッパーとしてステージに立つように。「その店員さんがきっかけでラッパー、シンガー、DJ、ダンサーが集まる『WILD STYLE』っていうクルーを作ったんですけど、そこにいたのがEXLIEのSHOKICHIとシンガーソングライターの佐藤広大」(引用:ABEMA TIMES)だったそうだ。17~19歳の3年間、地元・北海道でWILD STYLEの一員として活動したSHOKICHIによると、「当時のSWAYは今よりも服のサイズが三段階くらい大きい、すごく気合いが入ったB-BOYで(笑)。しかも、おしゃれでかっこよかったし、ラップでも常に新しいフロウを研究していたから、みんなから一目置かれていました」(引用:EXILE SHOKICHIが語る、音楽ルーツと変わらぬ情熱 「ストリートの空気を吸収できたのは大きな財産」)とのこと。音楽の専門学校に通っていた経験や、19歳から21歳まではカナダのトロントに留学していた経験もあるそうで、当時からかなり行動派だったようだ。

 アンダーグラウンドな活動をしていた彼がメジャーシーンに足を踏み入れたのは、2012年のこと。カナダからの帰国後は地元・札幌の服屋で店員として働いていた(参照:Tune Gate)そうだが、2012年8月に舞台『あたっくNo.1』で俳優デビューすると、一足先に東京でEXILEとして活動していたSHOKICHIの紹介でLDHに所属することになり、同年9月に劇団EXILEに加入。SWAYとして音楽活動を続けると共に、本名の“野替愁平”としても俳優活動をスタートさせた。初めは「SHOKICHIが『ソロのための曲を色々作ってるんだけど、一発目はSWAYと一緒にやりたいんだよね』って連絡をくれたことがきっかけ」(引用:モデルプレス)だったそうだが、八木家の長男SHOKICHIが面倒見の良さを発揮。SHOKICHIの指示通り動いた結果、劇団EXILEの一員として所属することが決まったという。そして、2014年6月24日、DOBERMAN INC時代から交流があったKUBO-C、GS、P-CHO、2013年に行われた『VOCAL BATTLE AUDITION 4』のファイナリスト・KAZUKIと共にDOBERMAN INFINITYとして活動していくことを発表(参照:Ameba Blog)。実力派ラッパー集団DOBERMAN INCに、よりエンタテインメント性の高いメンバーが加わり、唯一無二のヒップホップグループとなった。

 ちなみに、以前は音楽活動をSWAY名義、俳優活動を野替愁平名義で行い、「SWAYは僕が持っているブランド」で「野替愁平という役者の方は、今まで生きて来た中で自分が培って引き出しを出すもの」(引用:BILLY'S Meet Tokyo Creator)という棲み分けをしていたが、2019年からはどちらもSWAY名義で活動している。

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