BTS、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN……パン・シヒョクが結成に携わった3組 特徴と共通点を探る

   上記の2グループとは一味違うかたちでデビューしたのがENHYPEN。冒頭でも触れた通り、今年行われたオーディション番組『I-LAND』での戦いを勝ち抜いた7人で構成されたグループだ。デビュー曲「Given-Taken」のティザーでは、番組で見せていたよりも垢抜けた彼らの表情を見ることができる。少しホラー色の感じられる映像となっているが、そのなかにもあどけない少年たちの姿が見られる。熾烈な戦いを勝ち抜いた7人だけあり、その実力はすでに世界中のファンが知っている。彼らがどんな色をつけてここからの道を歩んでいくのかが楽しみだ。

ENHYPEN (엔하이픈) 'Given-Taken' Official Teaser 1

 また、12月2日放送の『2020 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)への出演も決定しており、日本のテレビ初公開となるENHYPENのステージが今から待ち遠しい。

  3組のストーリーの中には、「青春」という共通点があるのではないだろうか。アイドルとしての花を咲かせる彼らは、自分たちの青春のすべてをその活動に注ぎ込む。彼らの黄金の時期はわたしたちファンの青春であると同時に彼らの青春なのだ。彼らの楽曲やそれがもつ世界観は、その大切な時間を、アイドルではない「自分」としての青春を過ごすことができない彼らのもうひとつの物語、そして青春の記録としての意味も持っているのかもしれない。

■フルヤトモコ
1999年生まれの大学生。韓国のカルチャーと洋楽、本、映画など。
東京藝術大学 音楽環境創造科在籍。

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