Searching for the Young Soul H!P ~ハロプロの若き魂を求めて~

ハロプロ、次世代担う新メンバー分析連載スタート 第1回:アンジュルム 橋迫鈴、為永幸音、川名凜、松本わかな

 2019~2020年にかけて、ハロー!プロジェクトの各グループに新しいメンバーが相次いで加入した。次世代を担う彼女たちのキャラクターを紹介/分析することでハロプロの未来について考える一助になればと思い、全3回の短期集中連載をお送りする。

 第1回目はアンジュルム。2019年に橋迫鈴、2020年に川名凜・為永幸音・松本わかなが加入した。

橋迫鈴(はしさこ りん)

橋迫鈴

 橋迫がハロプロ研修生としてのキャリアをスタートしたのは2016年8月で、当時まだ10歳。研修生内の最年少キャラとして早くから人気を博していたように思う。

 2017年5月に行われた『Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~』では、℃-uteの「まっさらブルージーンズ」を披露してキャラクター賞を受賞。小道具のサングラス使いがキャッチーだった。

 そして2019年7月に、ハロプロ研修生からアンジュルムへ昇格という形で加入。ここでもグループ最年少というポジションだった。

 メンバーカラーはピュアレッド。アンジュルムおよびスマイレージの歴史において、メンバーカラーが赤だったのは竹内朱莉と和田彩花の2名だった。スマイレージ時代では竹内:レッド、和田:ブルーだったのだが、2014年12月31日にメンバー内のカラーが大幅変更し、竹内:ブルー、和田:レッドとなった。つまり橋迫のメンバーカラーの赤というのは、かつてのリーダーだった和田のアンジュルム時代の色であると同時に、現リーダー竹内のスマイレージ時代の色でもあった。2019年6月の和田のグループ卒業から約1カ月間空白だった赤が橋迫へ継承されたということになる。

 橋迫がアンジュルムへ加入してから初めてのシングル曲「私を創るのは私」では、立ち位置がセンターで目立っていた。同曲はグループ結成から約10年半で初のオリコン週間チャート1位を獲得し、新時代の到来を印象づけた。

アンジュルム『私を創るのは私』(ANGERME [It is me who constructs myself.])(Promotion Edit)

 後述の松本わかなが加入することで、年齢の面でも最年少ではなくなり、加入期という面でも一気に3人の後輩メンバーが増えたことで、否が応でも先輩の自覚を持つことになるのが今後の橋迫だろう。身長もぐいぐい伸びており、最近の情報ではBEYOOOOONDS高瀬くるみの背を抜かしたらしい(参照)。アンジュルム内でのポジショニングがこれからどう変化していくのかが注目ポイントだ。

為永幸音(ためなが しおん)

為永幸音

 今年2020年加入の川名・為永・松本のうち、川名と松本は『アンジュルムONLY ONEオーディション~私を創るのは私~』の合格者で、為永はハロプロ研修生からの昇格メンバーだ。

 為永がハロプロ研修生に加入したのは2017年12月のこと。同期には窪田七海、松原ユリヤなどがいて、この期は同年夏に開催された『ハロー!プロジェクト新メンバーオーディション』の落選者で構成されている。このオーディションは『少女たちの決断~密着!!ハロー!プロジェクト20周年オーディション』というタイトルでAbemaTV(現・ABEMA)にてドキュメント番組が放送されていたので、そのときの映像を覚えている人も多いだろう。番組内では特技のドラムを練習する様子などがオンエアされた。

 研修生加入後は着実にスキルを研鑽し、今年夏の『Hello! Project 研修生発表会2020 ~夏の公開実力診断テスト~』では、後藤真希のシングル曲「抱いてよ! PLEASE GO ON」を披露してダンス賞を受賞。

【tinytiny#129】ゲスト:アンジュルム 上國料萌衣 MC:みつばちまき・松原健之 ハロプロ研修生コーナー:為永幸音・松原ユリヤ

 趣味のひとつとして筋トレを挙げている為永。ハロプロ研修生の密着番組『ハロドリ。』(テレビ東京)でも、筋トレに励んでいる姿がオンエアされたことがある。また、アンジュルムに加入することが本人に伝えられたのは、筋トレの雑誌取材で呼び出されるというドッキリ形式だった。

 趣味のドラム、ダンス賞や筋トレなど、どちらかというと肉体派なイメージの為永。それだけではなく、性格も真面目なところがうかがえる。『モーニング娘。'18のモーニング女学院~放課後ミーティング~』(ラジオ日本)2018年9月15日放送回でのモーニング娘。小田さくらの発言によると、夏のハロコンで帯同していた為永はストレッチ中に先生の様子を目で追いかけたり、ステージ裏でリズムの練習をしていたりなど、熱心な様子だったらしい。そんな為永を見て胸が熱くなったと小田は話している。

 ちなみに名前の「幸音」の由来は、「お腹にいた頃“音楽”に反応してよく動いていた」からだということで(参照)、まさに音楽の申し子。将来、アンジュルム内のビートマスターに成長しているかもしれない。

関連記事