乃木坂46とAKB48が『ベストアーティスト2020』で見せる次なる展開とは? 大きな局面迎えた2組の動きから考察
乃木坂46は山下美月が初センターを務める新曲を初披露
「AKB48の公式ライバル」として産声をあげた乃木坂46も、AKB48と同じく今年コロナによる影響を受けたグループだ。先日配信ライブをもってグループを卒業した白石麻衣も、当初は5月の東京ドーム公演を終えて卒業予定であった。1月には台湾公演を成功させ、2月には結成8周年記念ライブ『乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE』もナゴヤドームで開催した彼女たちだったが、その後はAKB48同様、握手会やイベントが延期・中止に。大人数のグループであるがゆえ、必然的に活動も大きく制限されていった。
公式発表されてはいないが、おそらく予定されていたであろう毎年恒例となる『真夏の全国ツアー』や神宮球場でのライブも行われなかった乃木坂46。コロナ禍の動きとしては、西野七瀬ら卒業メンバーが参加した配信シングル「世界中の隣人よ」のリリースのほか、ABEMAにて生配信された『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』などが大きなアクションとして挙げられる。AKB48と大きく違った点としては、メディア露出している個々のメンバーが数多くいたことから、グループ自体が立ち止まった印象をさほど受けなかったことも、ここに記しておきたい。個々での活躍が、結果“乃木坂46”を少しでも前に前進させたこと、もちろんそれは“元乃木坂46”と紹介されることも多い、卒業メンバーらの活躍も含まれる。
そして本日、『ベストアーティスト2020』では新曲「僕は僕を好きになる」が初披露される。2021年1月27日にリリースされる、乃木坂46にとって通算26枚目となるシングル表題である同楽曲は、3期生の山下美月が初センターを務めることで大きな話題を集めている。さらに、「僕は僕を好きになる」はファンの間でも名曲の書き手として信頼が厚い杉山勝彦が手がけたナンバーであることも明かされ、その全貌に期待を抱かずにはいられない。
表題曲としては「サヨナラの意味」以来となる杉山による楽曲が、白石麻衣の卒業後の初シングル曲として、そして山下を軸に大きく変化を遂げつつあるグループの新章を告げる楽曲として、どのようにテレビ画面から聴こえてくるのか、ぜひ見逃さずにチェックして欲しい。
AKB48と乃木坂46、この2組が直面している大きな局面は、それぞれ次なる展開を迎えようとしている。テレビを通じたパフォーマンスもまた、アイドルグループの今を映し出す大切な要素であることを頭に入れた上で、今夜の生放送、そして明日以降の2組の動きに注目していきたい。