BALLISTIK BOYZ メンバー分析【入門編】Vol.7:砂田将宏

BALLISTIK BOYZ 砂田将宏、貪欲に成長する最年少メンバー 留学・サッカーなど多彩な経験と上品な色気纏ったパフォーマンス

 上品な色気を纏ったしなやかなダンスが特徴的で、表情の作り方やこだわりのロングヘアも含め、表現力やセルフプロデュース力の高さが彼の大きな武器と言えるだろう。もともとシャイな性格だった彼を変えたのは、やはり「PROJECT TARO」だった。公式ブログによると、渡米したばかりの頃は英語も演技もできなかったため、留学1年目に“8学年生(中学2年生)が全校生徒の前でミュージカルをやる”というアメリカの文化に触れた際には、かなり逃げ腰だったという。だが、嫌々受けたオーディションでミュージカルの出演者に選ばれ、乗り切ったことが彼のターニングポイントとなり、英語、演技、ギター、歌……と、どんどん積極的に学ぶように。そこで手にした自信が、今の砂田のパフォーマンスの基盤となっているようだ。現在、BALLISTIK BOYZの楽曲の振付は「PROJECT TARO」の3人が中心となって制作しており、海沼が「マサ(砂田)は動きがすべて繋がって流れるような振付を作ります」(引用:SPICE)と語るように、コレオグラファーとしてもグループに貢献している。

 また、ボーカルとしても、大人っぽいビジュアルに似合う安定感のある美声が魅力。人柄が滲み出るような誠実な歌声で、歌においても個性豊かなメンバー達を繋ぐような役割を担う。本格的に歌を習い始めたのは留学してからだが、「幅広いジャンルを歌ってきたので、最近のダンスミュージックはもちろん、バンドサウンドやジャズも聴きます」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)というように多彩な音楽ジャンルに精通しており、さまざまな楽曲を歌いこなしている。ちなみに、「PROJECT TARO」のメンバーは留学中にもバンドをやっていたそうで、今年に入ってからはキーボードを手に入れて、作曲にも力を入れているとのこと。こちらも今後の展開に期待したい。

 そんな砂田のキャラクターは、メンバーをまとめるしっかり者。リーダー不在のBALLISTIK BOYZだが、メンバー曰く「最年少なんですけど、すごくしっかりしていてリハーサルとかでも進行してくれる」(深堀)(引用:ナタリー)、「しっかりしていて、視野が広いんですよね。グループ全体を観てくれる」(海沼)(引用:TOKYO HEADLINE)そうで、インタビューでもメンバーをフォローしながら、積極的に発言している姿が見受けられる。さらに、BALLISTIK BOYZのセクシー担当として、デビュー当時から10代とは思えないフェロモンを撒き散らしており、だからこそステージ以外で見せるおちゃめな素顔とのギャップに定評アリ。TikTokなどでも、ふいに見せる末っ子感が可愛らしかったり、とにかく笑い上戸だったりと、クールなパフォーマンスとは違った一面を見せている。

 小学生の頃にはサッカー選手として海外で活躍する夢を持っていたそうで、BALLISTIK BOYZとしても結成当時から「ワールドツアーをやりたい」と公言していた砂田将宏。現在は、アーティストとしてはもちろん、「小さいころから役者になりたくて、「ハリウッドスターになりたい」と言っている映像も残っている」(引用:日刊スポーツ)というように、俳優業に関しても世界を見据え、演技レッスンを重ねている。EXILE TRIBEの先輩達がハリウッドに進出したように、幼少期から着実に夢を実現させてきた砂田が世界的スターになるのは、決して夢物語ではないのだろう。だって、彼はまだ20歳。ここからどこまでも飛べるのだから。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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