BALLISTIK BOYZ メンバー分析【入門編】Vol.4:松井利樹

BALLISTIK BOYZ 松井利樹、厚いフロウと個性活かしたダンス 多方面に秀でながら“愛されキャラ”として親しまれる一面も

 2019年5月22日、メンバー全員がマイクを持ち、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)がメジャーデビューを果たした。メンバーは、2017年に開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』のボーカル部門ファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門のファイナリストである松井利樹、海沼流星。そして、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格し、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として3年間のニューヨーク留学を経験した深堀未来、砂田将宏、奥田力也。メンバー全員が歌、ダンス、アクロバットを武器としており、Jr.EXILEの先輩達も脅威に感じたというほどハイスペックな7人の素顔とは? BALLISTIK BOYZのメンバー一人ひとりに焦点を当てる本連載の第4回目は、ラッパー・松井利樹について紹介していく。

松井利樹

 松井利樹は、2000年3月26日生まれで福岡県出身。親がダンススタジオをやっていたこともあり、小学1年生の時、ロックやポップといったジャンルからダンスを始めたという。小学4年生からは本格的にヒップホップを踊るようになり、積極的にダンスバトルやコンテストに出場していたそうだ。今ではラッパーの印象が強いかもしれないが、実はダンスでも九州大会や日本大会で優勝経験もある、実力派ダンサーである(参照:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)。そんな彼がEXPG STUDIO福岡校に入校したのは、2012年、中学1年生の時。もともとは3歳年上の兄がEXPG STUDIOに通っていたそうで、松井が小学6年生の時、EXILEのサポートダンサーとしてスタジアムで踊っている兄の姿を見た際に、自分も大きなステージでパフォーマンスしたいと思ったことが入校の決め手となったようだ。他のスタジオでのダンス経験が評価され、初めから特待生として入校している。なお、実際にアーティストを志したのは、EXILEのサポートダンサーとして福岡ドームに立ったことがきっかけ。その時に、サポートではなく「『自分がメインでステージに立ちたい』って思った」(引用:モデルプレス)ことが、彼を大きな夢へと駆り立てた。

 2013年には、現メンバーの深堀未来、砂田将宏、奥田力也が合格した『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』のオーディションにも参加している。だが、その時は最終審査で惜しくも落選。中学3年生の時には、思いがけず特待生から落ち、スランプに陥ってしまった時期もあったという。しかし、家族のサポートもありつつ、努力を重ねていった結果、再び特待生となり、2017年にはEXPG STUDIOの生徒の中からEXPG Lab(独自の育成プログラムでさらなるパフォーマンス向上を図り、軸となるべき人材として成長・活動していく場)に選抜される(参照:モデルプレス)。さらに同年には、現メンバーの日髙竜太・海沼流星とともに、EXPG Lab内の選抜グループ・Crasher kidzの一員となり、ライバル達と切磋琢磨しながら活躍の幅を広げていった。そして、そこに再び巡ってきたチャンスが、2017年、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)のボーカルを選ぶために開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5』。奇しくも、パフォーマーとしてではなくラップ部門での挑戦となったが、ファイナリストとなり、BALLISTIK BOYZの一員として活動していくことが決まった。

 主なダンスジャンルは、前述した通り、ヒップホップやロック、ポップなど。ヒップホップは音楽自体も好きなようで、「お兄ちゃんもヒップホップが好きだったので、家族の影響もあってウータン・クランのような90’sから最近のものまで、幅広くヒップホップを聴いてきました」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)とのこと。ダンスに関してはフリースタイルも得意としており、デビュー直後のインタビューでも「フリースタイルでは個性をいかしていきたい」(引用:日刊スポーツ)、「全国の大会に出て即興ダンスで戦ってきたので、フリースタイルは一番負けたくない」(引用:モデルプレス)と語っている。

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