BALLISTIK BOYZ メンバー分析【入門編】Vol.3:海沼流星

BALLISTIK BOYZ 海沼流星、圧巻のオーラでグループをリードするラップ&ダンス 物静かながら独自の個性を発信する一面も

 また、BALLISTIK BOYZのバイブス担当、切り込み隊長と呼ばれており、デビュー曲「テンハネ -1000%-」や1stシングル曲「44RAIDERS」の歌い出しなど、圧倒的オーラを放ちながら挑発していくラップが印象的。中毒性のある声質で、初見でも判別しやすいのが彼の歌声だろう。なおかつ、「音楽に詳しくない方にも「こういうことを表現しているんだな」と汲みとってもらえるように、楽曲ごとに伝わりやすい声質や、自分の色を活かした歌いかたに変えるなどの工夫をしています」(引用:SPICE)と語るように、丁寧なフロウと持ち前のリズム感で、曲の世界観を鮮明に伝えている。最年長の日髙も「ダンスや歌、ラップにしても見せ方の勢いが本当にあるのでそういった部分で自分たちのパフォーマンスを引っ張って派手に見せてくれます」と海沼を称賛している。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「テンハネ -1000%-」 Music Video
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「44RAIDERS」 Music Video

 そんな彼のキャラクターは、ステージ以外ではわりと物静か。そうかと思えば、加納曰く「静まっているところにポーンって放り込んでくるので、急にみんなのテンションが急上昇することもある」(引用:TVfan Web)そうで、テンションの振り幅にメンバーも翻弄されているようだ。そのため、賑やかなボケ担当が集結したBALLISTIK BOYZにおいても異彩を放っており、“留学生”のような立ち位置となっている。本人の分析によると、ブラジル人の感覚と日本人の感覚に差があるため、「自分がやることにはみんなが付いてこれないし、なんかずれちゃう」(引用:ナタリー)とのことだが、変に疎外感を感じることはなく、「人間観察も好きで、メンバーがじゃれ合っているのを見ているのも好きですね」(引用:日刊スポーツ)と語っている。

 デビュー以来、唯一無二のスタイルを求めて奮闘している海沼流星。今年1月からは、自分のルーツであるブラジルに焦点を当てたコーナー『BALLISTIK BOYZ 海沼流星のブラジル天国 ~Certificado de amizade~』がスタート。近年ではグループ随一のゲーマーとして、世界的なゲーマー集団とゲームの生配信をしたり、『シブザイル』(ABEMA)で光るゲーム部屋を公開して話題になったりと、積極的に世界と繋がりながら、新たな一面を開花させている。彼の飽くなき探求心とポテンシャルの高さが、BALLISTIK BOYZを世界へと導いていく。

BALLISTIK BOYZ 海沼流星のブラジル天国 ~Certificado de amizade~ Episódios1

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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