豆柴の大群 ソロインタビュー第2回
豆柴の大群 ナオ・オブ・ナオ、インタビューからみえてくる“へなちょこ”な素顔 グループの今後の展望も明かす
豆柴の大群のリーダー的存在である、ナオ・オブ・ナオ。ライブやイベントのMCを務める彼女は、ハナエモンスターと共にグループでボーカルのツートップを担当し、さらに2人で振付を考案する実力者でもある。
しかし、活動する度に露呈していくのは、ナオのへなちょこな部分。特に東京ドームで開催された大運動会では、ビリはなんとか免れたものの、中学生用の跳び箱4段で尻餅を付くなど、自他共に認める運動音痴っぷりが明るみに。同時に、イス取りゲームでは、ナオの負けん気が遺憾なく発揮された結果となった。見た目とは裏腹なギャップがナオの魅力である。
リアルサウンドでは先週から5週にわたり、豆柴メンバーのインタビューを掲載。アイカ・ザ・スパイに続くナオには、涙の数だけ強くなっていった「MONSTER IDOL」でのエピソードから、ボーカルディレクション、趣味のラーメンに、グループとして、メンバーの一人としての今後の展望を聞いた。(渡辺彰浩)
「千里眼、超大好き」「『SUSURU TV.』は毎日観てます」
ーー『MONSTER IDOL』を観ていて、ナオさんが一番あの期間で成長したのではないかと感じるのですが、自身であの期間を振り返ってみていかがですか?
ナオ・オブ・ナオ:いろんなことがありすぎて、一言で説明するのは難しいんですけど……。テレビでWACKのオーディションがあるからっていうので何も知らないまま東京に行ったら、クロちゃんが出てきて。最初はクロちゃんがどういう人かそこまで知らなかったんです。水着審査があったり、裏の顔が見えるシーンがあったり。自分がどう行動していいかわからない状態での合宿だったんですけど、途中からクロちゃんからの助言があって、本当の自分を出していかなきゃいけないんだっていうのに気づいて。
ーー自分に嘘をつくのを辞めたと。たくさん涙も流しましたよね。
ナオ:もともと涙もろいのもあるんですけど、それだけ感情を揺さぶられることが多かったのかなとは思います。
ーーオーディションから1年が経ちましたが、クロちゃんと豆柴の立場や接し方もだいぶ変わりましたよね。
ナオ:今、クロちゃんはアドバイザーとして関わってくれているんですけど、LINEでアドバイスをくれたりします。最初はクロちゃんにプロデュースされるアイドルなんだと覚悟をしていたんですけど、投票でアドバイザーになって、今はWACKのアイドルだけどクロちゃんも一緒に方向性を考えてくれているので、お互いいい関係になっているのかなと思います。
ーーLINEで直接アドバイスをくれるんですね。
ナオ:最初はメンバーに送るアドバイスが全部コピペだったんですよ。それに気づいて「全員コピペで送ってますよね?」って言ったら、最近やっと個人に合った詳しいアドバイスをくれるようになりました。
ーーズバッと指摘する辺りも流石です(笑)。ナオさんはオーディションの時からすでにリーダー的立ち位置にいましたが、これまでそういった経験はしてきたんですか?
ナオ:いえ、全く。いつも上の立場の方がいて動くことばかりだったので、今回初めてまとめ役になりました。
ーーあの時は率先してまとめ役になろうと思った?
ナオ:わかんないです。ほかの4人の個性が強いので無意識にまとめる人がいないって途中から思ったんだと思います。それで自分がMCを担当したり回したりすることが定着していったので、まとめ役って言ってくださる方が多いのかな。
ーー豆柴はナオさんとハナエさんがボーカルのツートップとされています。レコーディングでは松隈ケンタさんからどのようなディレクションを受けたんですか?
ナオ:私は「巨乳の女になれ」って言われて。「巨乳じゃない人が巨乳だと思って歌うと変わるんだ」って言ってくださって(笑)。吐息交じりだったり、セクシーな女性をイメージしながら歌ってほしいっていうのは毎回のレコーディングで言われていました。
ーーそれはすべての楽曲でですか?
ナオ:違う歌い方をしているのもあるんですけど、「サマバリ」だったり「今」はそういったディレクションが多かったかなと思います。
ーー例えば、クロちゃん曲の「ろけっとすたーと」とWACK曲の「大丈夫サンライズ」は対照的に曲調が違いますよね。
ナオ:幅広い声が出せるハナエに対しては「ろけっとすたーと」では声優さんみたいなアニメ声で歌ってみてとか、「大丈夫サンライズ」では大人っぽくかっこよく歌ってみてっていうディレクションがありました。私は「ろけっとすたーと」の時は周りがアニメ声で歌う人が多かったので、そのなかでも可愛いグループの中にいるかっこいいメンバーみたいな立ち位置でやってみてとか、細かくディレクションをしてもらうことが多かったです。
ーー振付に関しても、ナオさんとハナエさんが考えていますよね。クロちゃんのあの歌詞を振りに落とし込んでいくのはなかなか難しいのではと想像するのですが。
ナオ:めちゃめちゃ難しいです。歌詞に沿った振付にしてほしいって言われることもあって、「サマバリ」はクロちゃんが考えた造語が多いんですね。なので、ほかのわかりやすい歌詞で振付にしたり、あとはクロちゃんに「どういう意味なんですか?」って聞いて作ったり。
ーー「サマバリ」の印象的な振りは?
ナオ:アラビアンチックな曲なので、最初にナマステみたいなわかりやすい振付にしたり、あとはBメロは歌詞に沿ってると思います。〈降り注ぐ星〉とか。〈スナイパー〉は拳銃っぽい振付とか。要素がいっぱい入ってるのでメインにする雰囲気が難しかったんですけど、アラビアンなお祭りっぽさと〈スナイパー〉っていう歌詞にフィーチャーした振付にしました。
ーーナオさんはカエデさんと同じエイベックスのアイドルグループに所属していましたが、その経験も少なからず活きているのではないですか?
ナオ:その時は振付師さんがいたし、研究生で、まとめ役ってわけでもなかったし。歌とダンスはやってきたので、その経験というかーー振付師さんが考えてくれた振付を学んできた部分はあるかなと思うので、今後に活かせていけたらいいなと思っています。
ーーここまでナオさんはまとめ役ということで話してきましたけど、YouTubeで公開されている寝顔だったり、意外としっかりしていない部分もありますよね(笑)。
ナオ:そうなんですよね(笑)。本当は全然しっかり者でもないんですよ。だけど、この5人だったら私がまとめるしかないっていう気持ちです。
ーー自分がしっかりしてないと思う部分は?
ナオ:朝に弱いとか。アイカにいつも起こしてもらっています。あとはラーメンが好きなんですけど、一人で行けなくてミユキとかハナエとか、全員と2人ずつで行ったことがあるんです。「ここのラーメン屋さん行きたいんだけど、ついてきてくんない?」ってLINEして、一緒に行ってもらったり。
ーーラーメン二郎とかなら分かるんですけど、普通のラーメン屋さんもですか?
ナオ:そうですね。空気感があるじゃないですか。二郎系も行くんですけど、食券タイプだとちょっと怖くないですか? 頼むのも怖いんですけど、一人だと恥ずかしくて。
ーーナオさんが部門毎に好きなラーメンをツイートしていたのを見て、本当に好きなんだなと感じていました。
ナオ:カップ麺を集めていて。
ーー集めていて?(笑)。
ナオ:コンビニに行ったら新発売のを全部買っちゃうんですよ。家に70個くらいあります。食べきれなくて。たまりにたまってしまっていて。今ヤバイんですけど。
ーー一緒に住んでいるアイカさんに引かれているんじゃないですか?
ナオ:引かれてます。「食べてよ!」って毎日言われるんですけど。ラーメン屋さんだと、やっぱ渋谷の道玄坂の「ちばから」。二郎系の中でも乳化したスープがすごい好きで。ちばからってドロドロで濁ってるスープなので最高だなと思って、いつもアブラマシで。
ーー二郎インスパイアだと「千里眼」とか。
ナオ:千里眼、超大好きです。この間、ミユキと千里眼の冷やし中華を食べに行って、それで「夏来た!」と思いました。
ーー自分はその近くの下北沢だと「こてつ」が好きです。
ナオ:聞いたことあります。あとは下北の「らーめん 玄」。非乳化なんですけど。
ーー本当に二郎系が好きなんですね(笑)。
ナオ:インスパイア系が好きですね(笑)。
ーーそれこそ「SUSURU TV.」とか、出たいんじゃないですか?
ナオ:そうなんですよ。「SUSURU TV.」は毎日観てます。二郎系に特化したラーメンYouTuberがいるの知ってますか? 「アカボシマシマシTV」っていうんですけど。すごいですよ。二郎か二郎系のラーメン屋さんしか行かないんですよ。