Hey! Say! JUMP 山田涼介×SixTONES ジェシーの共通点は? 『キワドい2人』共演を機に浮かぶ二人の関係性

互いの新たな魅力を引き出す掛け合わせ

 ジャニーズの多くの後輩が「尊敬する先輩」「入所のきっかけ」としてその名を挙げる山田だが、実際に後輩と交流しているエピソードを耳にすることは、これまでほとんどなかった。どちらかと言えば山田は、ジャニーズの先輩や共演した俳優陣から可愛がられる、後輩キャラの印象が強い。

 彼自身、8月13日放送のラジオ『Hey! Say! 7 Ultra JUMP』(文化放送)にて「後輩と飯行くとか超ニガテなの」「嫌なの、はっきり言うと」と、あえて言葉を濁すことをせず、実直に話していた。しかし「正直ニガテなタイプ」だと思っていたジェシーは、山田が抱いていたイメージとは異なり、真面目で礼節のある「素敵な子」なのだという。

 ジェシーとの関わりのなかで山田の心境に変化があったと言い、「会って喋んないと分かんない部分ってたくさんある」「(後輩と距離を置いてきたこと、あるいはイメージだけで判断していたことについて)ダメだな! 俺が良くない! って思いました。たぶん、飯行くと思います。ジェシーとは」と語った。こうして内省できる柔軟性、誤解を恐れず言葉にできる男らしさがまた、山田のかっこ良いところだ。

 一方ジェシーは、先輩・後輩、事務所や職業を問わず、積極的に人と交流するタイプ。先日の『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)においてジェシー自身、「誰に対しても“ジェシーという人”で接する」という旨の話をしていたが、イメージや肩書きで人を判断せず、構えることをしないのだろう。それは、ジェシーのふるまいを見ていればよく分かる。

 尊敬するKinKi Kids・堂本剛にラブコールを送り続け、いよいよ振り向かせた(というのもおかしな表現だが)エピソードは、双方のファンに広く知られているところであろう。熱烈に憧れを公言していたところから、いつの間にかツーショットを撮り、堂本のソロライブ前にステージでセッションをし、ステイホーム中に電話をする仲にまで距離を縮めている。

 山田が話したエピソードにも通ずるが、ジェシーは「好きだから仲良くなりたい、もっと知りたい」と、臆することなくストレートに表現し、行動することができる。その気持ちは、相手の目にきちんと誠実に映るほど、純粋なものだ。“人”が好きな、愛のある人なのだろう。それゆえジェシーもまた、愛されるのだと思う。

 冒頭にも記したが、番組公式YouTubeで、山田とジェシーの対談が実現している。さすがのジェシーの表情にも、やや緊張の色が見えた。7年ぶりの連続ドラマ出演、大先輩との共演とあっては無理もない。それを察してか、山田は落ち着いた優しい表情でジェシーと向き合う。山田もジェシーも、これまであまり見せることのなかった一面。初共演というかけ合わせが、互いの新たな魅力を引き出していた。

 山田は、ジェシーの持ちギャグやジョークに、柔らかい表情で応対。進行役のジェシーに質問を返したりと、すっかり「お兄さん」な表情を見せていた。そんな彼の姿に、改めてときめいた人も多いのではないだろうか。

【WEB限定】山田涼介&ジェシー特別対談・第1弾!ドラマ撮影やライブの裏話をズドン!とお届け!金曜ドラマ『キワドい2人-K2-』【TBS】

共通点は“楽しいこと好き”の一面

 世間ではクールなイメージを持たれているかもしれないが、Hey! Say! JUMPの“山ちゃん”は、いたずらっ子で、ときに毒もあって、お茶目で、人を笑わせることが好きな人。実はバラエティ派な顔を持つ。

 山田とジェシー。楽しいこと好きの一面は、きっと共通している。制作発表記者会見においても、マイペースにボケるジェシー、ひとつひとつをしっかり拾ってツッコむ先輩・山田と、早くも息の合ったやりとりを見せていた。

 この二人のかけ合わせ、なかなか面白い。ドラマ共演の日々を通し、彼らの距離はどう縮まっていくのだろうか。

※記事掲載時、一部内容に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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