TOMORROW X TOGETHER、JO1……“学生コンセプト”がもたらす親近感や共感性

TOMORROW X TOGETHER『DRAMA』(初回限定盤A)

 TOMORROW X TOGETHER(TXT)が日本2ndシングルとなる『DRAMA』を発売することが決定し、6月30日にはそのメインビジュアルやジャケット写真が公開となった。最新作となるこのCDのコンセプトは学生スタイル。バレーボールの部活姿や学生服を着こなした姿が収められている。TXTの今作のみならず「学生コンセプト」はたびたび登場し、フレッシュな姿が印象的なカムバックを見せる。今回は、そのコンセプトがもたらす効果と各グループの印象を探ってみようと思う。

 まずは冒頭でも触れたTXT。彼らのデビューミニアルバム『The Dream Chapter: STAR』から1stフルアルバム『The Dream Chapter: MAGIC』、2ndミニアルバム『The Dream Chapter: ETERNITY』までの全作は、“少年たちが成長する中で経験する物語”というテーマを表現したものになっている。そんな彼らの“少年”としての姿が詰まっているのが今回の日本2ndシングルでの学生コンセプトなのではないだろうか。また、『The Dream Chapter: ETERNITY』リード曲「Can’t you see me?」で見せた大人っぽい表情とのギャップにより、さらにフレッシュさが際立った印象だ。

JO1『STARGAZER』(通常盤)

 7月7日に2ndシングル『STARGAZER』のビジュアルを公開したのはJO1。今回の作品は「苦悩を抱える10代に、同世代のJO1からのメッセージ」というコンセプトのもと、制服姿での登場となった。同世代のファンにとって、彼らの制服姿はどう映るのだろうか。苦悩を抱える世代のファンたちに、彼らが友達や近くにいる誰かのような目線でメッセージを伝えることができたら。制服姿が出す親近感は、そうした効果を生むことができると思う。遠いところにいるアイドルとしてではなく、ともに“青春”を過ごす仲間としてのメッセージが多くのファンに伝わるだろう。彼らの想いが詰まった『STARGAZER』は、8月26日に発売となる。

 最新のカムバックやリリース以外にも、学生コンセプトに身を包んだアイドルは少なくない。BTSも、過去に「学校三部作」(『2 COOL 4 SKOOL』『O!RUL8,2?』『SKOOL LUV AFFAIR』)と呼ばれるシリーズで10代の若者の心を代弁していた。特に『SKOOL LUV AFFAIR』では不良学生に変身した姿を見せていたが、近年になって年末の歌謡祭などでも学生コンセプトのステージを見せるようになった。

BTS『Skool Luv Affair(日本仕様盤)(DVD付)』

 リアルな学生姿だった彼らが大人になって見せる学生姿もまた魅力的で、成長した彼らに改めて伝えられる少年の「夢・幸せ」そして世間に対する「疑問・反発」が私たちの心に訴えかけてくるものは大きい。少年だった彼らがいまの姿になるまで経験したことは多くあると思うが、それを経て伝えられる若者へのメッセージにはたくさんのものが込められているだろう。それを含め振り返って伝えてくれるのが学生コンセプトなのではないだろうか。