『half-moon feat. Novel Core』インタビュー

FAKY&Novel Coreに聞く、アーティストとして掲げるそれぞれの信念 「half-moon」コラボ曲に表れた“多様な視点”

Core「Hinaは自分の弱さと向き合って戦っている姿がカッコいい」

Novel Core&Hina

ーーCoreくんは、FAKYの活動をどんなふうに見ていました?

Core:メンバーそれぞれの個性が際立っているのに、ちゃんと同じ方向を向いているのがすごいなと思います。Takiちゃん以外はみんな年上なんですけど、みんな余裕があってカッコいいなと。

ーーメンバーそれぞれの印象は?

Lil' Fang:おお、それは是非とも聞いてみたい!

Core:プレッシャー……(笑)。まずHinaは、『月とオオカミちゃん』で会った時からアーティスティックな印象だったし、出演者の中で一番話しかけたい人だったんですけど、実際に話してみたら本当に楽しくて。しかも、知れば知るほどストイックな面を感じるというか。自分の「弱さ」も分かっているぶん、常にそこと向き合って戦い続けている姿がカッコいいなと思っていましたね。

 Mikakoさんはクールな印象があったんですけど、話してみたらすごく気さくな方で。最近は手厳しいツッコミが入るようになりましたけど(笑)、今後もビシバシきてくれたら嬉しいです。

Mikako:あははは(笑)。

Core:Takiちゃんは、俺がHinaと『月とオオカミちゃん』に出ている時から、番組の中で何かあると「やばみー!」とかDMを送ってきてくれてたんですよ(笑)。同い年として、一番気兼ねなく話ができる人なんですけど、ステージ上とかスイッチが入った時の姿を見ると「うわあ、かっこいいなあ」ってなりますね。

 Akinaさんとも最近になってDMとかで連絡取らせてもらって。本当に太陽みたいな人だなって。いつも笑顔で、いるだけで場の空気を明るくしてくれる存在だなと思います。

Akina:嬉しい(笑)。

Core:Fangさんことは、前からファンだったですよ。『月とオオカミちゃん』に出ていた時からHinaにもそれはずっと言ってて。

Hina:うん、言ってたよね。「Fang様!」って(笑)。

Core:FAKYはリアルで「Fangさん推し」で、インスタとかもフォローさせてもらって時々DMとか送っていたんですけど、常に既読無視されてました。

Lil' Fang:あははは!

Core:「Fang様、おはようございます!」とか、スペインから帰ってきた時は「おかえりなさいませ!」とか送っても、絶対に返してくれないんですよ。

Lil' Fang:ずっと「Fang様、Fang様」って言われてたから、「いじられてんのかな?」って(笑)。しかも、会ったこともない人に「おはようございます」「お帰りなさい」って言われても、なんて返したらいいか分かんないじゃん。

一同:笑

Core:ひょっとして冷たい方なのかな……? と思ってたんですけど、いざ会ってみたら本当、いろんな話で盛り上がれる方だなあって。ただ、この間お互いの恋愛観について話をしていたら、俺の中の「Fang像」が崩れちゃったんですよね……。

Lil' Fang:私、恋愛至上主義なところがあるんですけど、そのエピソードトークをしたら「イメージと違う」ってドン引きされた挙句、「推し変」されちゃいました(笑)。

Core:今後は「Takiちゃん推し」にしようかなと思ってます(笑)。

Lil' Fang:でも新鮮ですね、こんなふうにCoreさんを交えてインタビューにお答えしているのは。普段はFAKYのメンバーだけで稼働しているから、ちゃんと音楽で繋がれた上で他愛のない話で盛り上がれたりするの、楽しくて仕方ないです。

Lil' Fang「“付け足した”ではなく、“一緒に新しいものを作った”という感じ」

Akina&Lil' Fang

ーー今回のコラボ曲「half-moon」は、もともと『月とオオカミちゃんには騙されない』を通してHinaさんの揺れ動く想いをLIL’Fangさんが作詞をして、2月にFAKY名義でリリースされたものですよね。その時は、どんなふうに制作していったのですか?

Hina:作り始めたのはまだ番組の撮影が始まったばかりの頃だったんですけど、撮影中にあった出来事とか、その時の気持ちを箇条書きにしたメモをLilにメールで送って。それをもとに歌詞を書いてもらいました。私が思ったことをそのまま私が歌詞にしてしまうと、当事者だけの目線に偏ってしまうかなと思ったんです。グループとして5人で表現する歌詞に仕上がったのは、Lilがいてくれたからこそだし、誰が聴いても共感できる内容になったのもLilのおかげですね。

Lil' Fang:FAKYは「個性の集合体」を目指しているので、それぞれの目線を取り入れることができれば、大体の女の子は共感してもらえるんですよ。なので、Hina目線のモチーフをいかにメンバーそれぞれの目線に落とし込むかはすごくこだわりました。Hinaの気持ちにもなったし、AkinaやTaki、Mikakoの気持ちになりながら書いていきましたね。

ーー番組の世界観をちゃんと投影しつつ、「5人の歌詞」にするのがこだわりどころだったわけですね。

Lil' Fang:まさに。放送が始まる前にHinaからはメモを送ってもらって、それをもとに歌詞を書いていったんですけど、放送が始まってからは毎回チェックして、細かいところを書き直しながら、番組にも寄り添えるものにしていきました。作っていくうちに『月とオオカミちゃん』に出演している人たちのことが、Coreさんも含めて大好きになったし、みんなが納得してもらえるような歌詞にしなきゃなってより強く思いましたね。

Core:僕は最初、この曲を聴いたときには「Hinaの心情を歌ったものなのかな」と思ったんですけど、歌詞をじっくり聴き込んでいくと、自分の心情と重なる部分もたくさんあって不思議だったんです。後からLilさんに「実は男性目線も取り入れたんだよね」って言われて「なるほどなあ」って腑に落ちましたね。

ーー特に気に入っているフレーズはありますか?

Lil' Fang:歌い出しの〈真夜中ここで 教えて心だけ〉のところは、我ながらいい歌詞書けたんじゃないかな、と(笑)。『月とオオカミちゃん』は番組だからこそ「いつか終わってしまう」という刹那的なものがあるじゃないですか。その中にある、人と人との距離の変化や心の揺れみたいなものを感じているうちに、「心だけでもいいから教えてほしい」という切ない気持ちが湧き上がってきて。それをうまく込められたなって思っていますね。

ーー「明日はどうなっているか分からないからこそ、今この瞬間を大切にしよう」というメッセージも込められているなと思いました。

Lil' Fang:うん、確かにそうですね。

ーー〈half-moon the other side of me ひとつだけじゃ〉というラインには、どんな思いを込めましたか?

Lil' Fang:『月とオオカミちゃん』のテーマは「人の二面性」みたいなことだったわけじゃないですか。「誰がオオカミちゃんなんだろう」「この人の、本当の気持ちって……?」みたいな。番組に出演しているHinaの二面性だったり、そのコントラストみたいなものだったりが垣間見える瞬間もあったときに、「でもこれってみんなが持っているものだよな」と気づいたんですよね。もっといえば、二面どころかたくさんの面が一人の人間の中にはある。仕事とプライベートだったり、趣味と家庭だったり、環境によって色んな側面が出てくるじゃないですか。で、どの面もその人自身であるし、どれが欠けても違うというか。

 例えばその二面性を「太陽と月」に喩えてしまうと、表裏一体であることを表現できないと思ったんです。でも「月の満ち欠け」だったら、「隠れて見えないときにも、確かにそこには存在している」ということの喩えとしてしっくりくるなと思ったんですよね。

ーーそんな「half-moon」に今回、Coreくんは参加。新たにリリックを加える上でこだわったのは?

Core:すでにリリースされている曲の中に「フィーチャリング」という形で参加するわけだから、元の世界観を壊してしまうのは嫌だなと思ったので、まずはFangさんに連絡して1時間くらいお話しさせてもらいました。さっきも言ったように、元々の曲の中にも男性を含めいろんな目線が入っていると聞いたので、じゃあ俺も自分だけの目線じゃなくて、女の子の目線も入れてみようと。そこは大きなチャレンジではありましたね。

Lil' Fang:いや、ほんと最高でしたね。「原曲に付け足した」ではなく、「一緒に新しいものを作った」という感じがしたというか。

Hina:そうだね。

Lil' Fang:Coreさんのラップが入った上で、トラックもリアレンジしようという話になったし。それくらいCoreさんのラップにパワーがあったんです。

Core:嬉しいです。

ーー多面性がテーマのこの曲に、Coreくんの目線が入ったことでより楽曲に立体感が増しましたよね。

Lil' Fang:本当にそう思います。「立体感」ってめっちゃいい表現ですね。使わせてもらってもいいですか?

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