m-flo VERBALと☆Taku Takahashiが語る、chelmicoとのコラボ 今後の“loves”シリーズの展望も

VERBALと☆Takuが語るchelmicoとのコラボ

「“loves”にしかできないことの一つは、音楽性の幅が広がること」

ーー歌入れや、制作についてはいかがでしたか。

VERBAL:始めはみんなで集まって制作していたんですが、緊急事態宣言が出てからは人数も極力減らして、レコーディングしていきました。まだ皆でスタジオに入れていた時、RachelさんとMamikoさんと僕で歌詞のこと話している時に、僕は大体スマホにためてるネタ帳を見ながら歌詞を書き始めるんですが、二人はパッとノートを取り出して、そのままペンをずっと動かしながらアイデアを書いていて。みんなが書けたなというところで「せーの」で歌詞を見せ合ったりしていましたね。途中からは遠隔作業になりましたが、最初のうちに一緒に制作できていたのは、方向性を定めるうえでもよかったですね。

ーー制作の途中で遠隔でのやり方に移行していったんですね。

☆Taku Takahashi:そうです。

ーー奇しくも“loves”シリーズは「つながり」がすごく重要なプロジェクトだと思います。コロナ禍の状況で、改めてその価値を見つめ直すこともあったのでは。

☆Taku Takahashi:制作しているときは必死だから、そこまで深くは考えられていませんでした(笑)。会えない状況の中で、どうコミュニケーションを取っていくのか、どう1曲を完成させればいいのかということに対して、きっとみんなが同じ気持ちだったから自然とスムーズに制作が進んだんだと思います。だけど、これはVERBALも同じように感じているかわからないけど、m-floってもともとリモートでの制作も多かったよね。

VERBAL:そうだね。ある意味、昔と変わらない感じだったよね。

☆Taku Takahashi:一つの場所に集まれなくなった時に、「それならそれでできるよね」という感じはあったよね。

VERBAL:たとえば、Takuがトラックを作っていて「どうしても聴いてもらいたい」と思った時に、LINEの電話を繋いでその場で色々と意見を交換したりもしていたし、前からオンラインのツールなんかは常に活用していましたね。

☆Taku Takahashi:もちろん同じ部屋で一緒に制作できるのが一番いいというのはいつも実感しますが、それができないならできないなりに方法を模索して、違う場所にいても頑張ろうと切り替えることはできます。

ーー“loves”シリーズは特に象徴的ですが、テクノロジーを活用してつながりを作っていくのは、もともとm-floの活動スタイルに合っていたわけですね。

☆Taku Takahashi:あと、今回がchelmicoとの制作で本当に良かったと思います。これまでにも“loves”作品はたくさんありますが、必ずしもすべての曲がスムーズに制作できたわけではないし、もし初めましての人だったら、ノリやバイブスを合わせて行くまでに時間をかけなければいけなかったかもしれない。chelmicoはもともとグルーブが合っていたのと、彼女たちの感覚がいいのと、1回目のセッションができたことが大きかったと思います。

ーー“loves”シリーズの展望を教えてください。

☆Taku Takahashi:m-floとして表現したい音楽や世界観はもちろんありますが、“loves”にしかできないことの一つは、音楽性の幅が広がることだと思います。再始動してからはまたその広がりを実感できているので、“loves”によって生まれる新たなm-floも楽しみにしていただきたいです。

VERBAL:初めて“loves”がスタートした時に、レーベルの垣根を越えたコラボレーションが実現したり、当時はあまり市民権を得られていなかった“フィーチャリング”というものを知ってもらえた実感もありましたし、音楽シーンでそれまで誰もしてこなかったことを色々と提案できた手応えもありました。今後は、音楽的に新しいことを提案するのももちろんですが、もっと立体的に、“loves”とはどういうことなのかを知ってもらうために、多角的にワクワクできる企画が提案できたらいいなと思います。

【6月19日21:00よりプレミア公開】RUN AWAYS / m-flo♡chelmico Music Video
m-flo♡chelmico「RUN AWAYS」

■リリース情報
デジタルシングル「RUN AWAYS」m-flo♡chelmico
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