アルバム『レインボウグラビティ』インタビュー
虹のコンキスタドールが語る、アイドルとしての姿勢 「どんな状況でも楽しい気持ちになってもらえる存在であり続けたい」
今こそインドア派アイドルの底力を見せる時!
ーーそして最後に、Special Trackとして「あなたと見る青空に明日も虹が架かりますように」を収録。これは昨年横浜ベイホールで初お披露目した曲です。
岡田:「ぼくらのターン」「心臓にメロディー」「夕暮れ」からの「明日虹」という流れがサイコーです。
鶴見:神セトリだ! いつかこの流れのままの曲順でやりたいね。「次にあの曲がくる!」って、分かっているのもドキドキして楽しいし。
的場:それいい! 絶対やろう!
ーーポエトリーリーディングと言うんでしょうか。歌ではなく語りのような感じで繋いでいく。
的場:もう感極まって泣きながらレコーディングしました。
鶴見:私も泣きそうで「やばい、やばい」って思って、声が変になりそうになりながら歌いました。
的場:これもNOBEさんが作詞をしてくださって、この曲もまさしく虹コンのことを書いてくれていて。
鶴見:それもメンバーそれぞれに当てて書いてくれている感じで、自分の歌詞のところになると、「ああ、これは私だ」って思って胸が熱くなりました。
岡田:一人につき2パートずつあるんですけど、私の一つ目は〈伏し目がちな視線でも分かったステージの眩しさに 踏み出した〉で、二つ目〈あの日伏し目がちだった私は たぶんもういない〉なんです。大人から見たら、昔はあんなに暗い人間だった私が、今は明るくなったと思われていたんだなって(笑)。
鶴見:NOBEさんの歌詞って、私たちの気持ちを分かって下さっているのもあるけど、NOBEさんや周りの大人からはこう見えていたんだなっていうのを、まざまざと思い知らされるところもあって。それでまた思うところがあったりするんですよね。
岡田:NOBEさんは、いつも同世代の女の子みたいな目線で書いてくれるので、13人目のメンバーみたいな存在です。
的場:ももいろクローバーZさんの「走れ!」も作詞されていて、それと同じ「走れ」っていう大切なキーワードを虹コンのためにおろしてくださって。私たちの気持ちに寄り添ったキーワードを使ってくださったのがすごく嬉しかったです。
ーーさて今は、ライブ、握手会、リリースイベントもなかなかできない状況で、虹コンはそんな中でもリモートサイン会をやっています。今の状況やこれからについてどんな風に考えているのか、みなさんの気持ちを教えて下さい。
的場:とにかく今は、生でライブがしたい。ツアーがしたい。この気持ちしかないです。環境が整ったら、無観客生配信という形でもいいので、このアルバムの曲を生でお届けしたいです。
鶴見:もちろん一番にあるのは、私もライブをしたい気持ちです。今はリモートサイン会という形でのファンとの触れ合いを続けながら、メンバーによっても個々でいろいろ発信していて。今後の活動の仕方も考えながら、ピンチをチャンスに変えるような新たなやり方を見つけていけたらいいなと思っています。
岡田:どんな状況でもファンの方に元気をあげたり、見て楽しい気持ちになってもらえる存在ではあり続けたいと思います。それはアイドルとしての本来の姿でもあると思うんですけど……。今はファンの方が少しでも楽しんでもらえるようなコンテンツを考えて、なるべく日々発信するようにしていて。虹コンの公式YouTubeチャンネルでは生バンド編成で開催したライブ『RAINBOW JAM 2019』の映像を丸ごとアップしたんですけど、それをきっかけに、この自粛期間中に虹コンを好きになってくださった方がけっこういて。
鶴見:いるいる!
的場:めっちゃいるよね!
鶴見:それに現体制になって2周年の日には、虹コンメンバーがすごく盛り上がったんです。SNSでメンバー紹介を華鈴ちゃんや彩夢ちゃんがやって、それに他のメンバーが反応して、虹コンファンも反応して。そのリツイートを見た虹コンを知らない人で、「虹コンって面白そうだな」とか虹コンを検索したらめっちゃ気になったという人が出てきて、その人たちに「じゃあこのライブ映像を見て」ってオススメしたり。そういうムーブメントが起きたんです。そういう温かくて愛があって、メンバー同士が好きで家族のような関係で、見ていてほっこりするようなグループであり続けたいです。もっと見てほしいところがいっぱいあるのに、今まではなかなか発信できていなかった。それを今SNSや、BS11で始まった冠番組『虹のコンキスタドールが本気出しました!?』などで、どんどん出していけたらなって。みんなに愛される家族になれたらと思います。
ーーこういう時期に、むしろファンが増えるってすごいですね。
的場:自分たちでもびっくりで、「今!?」って思いました(笑)。
岡田:このタイミングでライブ映像をたくさんあげたことで、気にはなっていた人に見てもらえる環境になったのかなって。
的場:虹コンはライブを見れば絶対好きになってもらえる自信があるので、それが証明された感じですね。
ーー虹コンって逆境に強いですね。
鶴見:こういう状況になってようやく盛り上がってきた感がありますね。みんなインドア派だっていうのもあるし。
岡田:家にいる時間が長いほうが、真の力を発揮できるみたいです(笑)。
的場:自粛期間が始まって思ったのは、オタクって得だなということで。家にいる=一人ってなってしまいがちですけど、オタクって推しメンがいれば一人じゃないんです。推しメンがいることが生きるモチベーションになるという意味で、おうち時間が増えたことはオタクにとってむしろありがたい。虹コンはさっき萌ちゃんが言ったようにSNSが盛んで12人みんながTwitterなどをバンバン更新したり、ライブの動画もあげたりしていて。いろんなアイドルの在り方があると思うけど、虹コンは「虹コンを好きで自分は得してる」と思ってもらえるくらい、これからもどんどんいろんなことを発信していきたいと思っています。今こそインドア派アイドルの底力を見せる時です!
■リリース情報
『レインボウグラビティ』
発売:2020年6月17日(水)
【初回限定盤】 CD+Blu-ray
価格:¥5,636(税抜)
【通常盤】CD ONLY
価格:¥3,636(税抜)