Kis-My-Ft2、7人がかけ合わさることで生まれる無限の魅力 「キスマイ WEB FES」ユニット編から考察
「棚からぼたもち」(舞祭組:横尾渉&宮田俊哉&二階堂高嗣&千賀健永)
言わずとしれたキスマイ発ユニットであり、今回の「キスマイ WEB FES ユニット編」サムネイルの背景を飾っている舞祭組。もはや「グループ内ユニット」の域を超えた存在であるようにも思うが、一般層にも人気と知名度を誇るキスマイ最大のユニットとして、やはり外すことはできない。
デビュー当時に受けた一部の心無い声や、本人たち以上に周囲が過敏だった衣装格差。「舞祭組」の誕生は、それらを払拭するきっかけのひとつとなり、キスマイにとっても大きな岐路となった。
今回は「ドームが揺れた」と称されるほどの大歓声につつまれた、キスマイライブでの同曲初披露回を公開。当時は、ファンの心を思うがゆえ「かっこいい自分を見せたいのに」と、アイドルとしてのあり方と舞祭組の見せ方に悩むメンバーもいた。
それでも舞祭組のパフォーマンスは、そこにいる誰もが心から楽しんでいることが画面越しにも伝わる。人を元気に、幸せにする存在をアイドルと呼ぶならば、舞祭組こそ本物のアイドルユニット。最高にかっこいい存在だ。
なお、今回は「やっちゃった!!」のバンドバージョンも公開されている。人気番組『UTAGE!』(TBS系)で楽器演奏を習得・披露した舞祭組バンドはさらなる進化を見せ、その表情には「音を楽しむ」喜びがあふれている。
キスマイが放つさまざまな色
キスマイの最新アルバム『To-y2』にも、4曲のユニット曲が収録されている。「ライブがしたかった」と、何度となく言葉にする彼らの姿に『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2020 To-y2』の全貌を想像しない日はない。いつの日か、なんらかの形で披露されることを心から願う。
7人いれば、ユニットの組み合わせは無数に、かけ合わせることで生まれる魅力は無限にある。何年でも、何十年でも時間をかけて、キスマイが放つさまざまな色を魅せ尽くしてほしい。
■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
Twitter