『シナスタジア』インタビュー

Rain Drops『シナスタジア』インタビュー 6人のライバーが音楽で結束、可能性に満ちた新たな物語

Rain Dropsの可能性は未知数

ーーまずはみなさんの自己紹介からお願いします。

緑仙:緑仙です、新緑の緑にベガルタ仙台の仙で緑仙って書きます。

鈴木勝:鈴木勝です。バーチャルでずっと中学2年生やってます。男です!

える:こんにちえるえる~エルフの国からやってきた美少女エルフのえるだよ~! 普段はYouTubeで主にゲーム配信や雑談配信をしています! お話することが大好きです。

ジョー・力一:正体不明の謎のピエロ、ジョー・力一でございます。2年近くやってますが、まだギリギリ正体不明です。

童田明治:がぶがぶ~小学5年生童田明治だよ~!

三枝明那:三枝明那(さえぐさあきな)と申します! 元気と全力と大声が売りの20歳大学生バーチャルライバーです!

ーーみなさんがバーチャルライバーをはじめたきっかけは?

緑仙:自分みたいな偏屈な人間はそんなにいないと思っていて……インターネットの世界というか、次元を気にしなくていいバーチャルライバーなら友達が作れるんじゃないかと思い始めました。

鈴木勝:日常に飽きて、非日常に憧れたからです。

える:えるの知らない世界をもっと知りたいと思ったからです! えるは元1期生なので、初めは特に大きな夢があって、というよりはなにか新しくて、楽しいことをしたいな~って思ってたのがきっかけです。

ジョー・力一:本業の道化がとにかく売れず、二進も三進もいかなくなったところでにじさんじのオーディションの情報を知り、活路を見出すために参加しました。オーディションに落ちていたらホントのJOKERになっていたかもしれませんね。

童田明治:大先輩の月ノ美兎ちゃんが好きだからです!

三枝明那:夢にやぶれてダラダラと日々を過ごしていたなかで、キラキラ輝くにじさんじライバーの配信に出会ったのがきっかけです。僕もまたこの場所でもう一度夢を見たいと思ってバーチャルライバーになる道を選びました。

緑仙

ーー音楽や歌に興味を持ったきっかけは? また、どんな音楽を聴いてきましたか?

緑仙:昔たまたまラジオで聞いた『SCHOOL OF LOCK!』が音楽に興味を持ち始めたきっかけです。邦ロックから始まり歌謡曲、ヒップホップと浅く広く色々な音楽が好きです。一番詳しいのは多分歌謡曲……。最近ではアイドルの可愛い系の曲をずっと聞いています。

鈴木勝:婆ちゃんが小学生の頃に俺の歌を沢山褒めてくれたからですかね……。今はもうお店を閉めちゃったんですけど、婆ちゃんが昔スナックを開いていて。そこのカラオケの機械を年末年始に親戚で集まると使わせてくれたんです。歌うと褒めてもらえるのが嬉しくて。「来年は何を歌おう」って、自分に歌えそうな曲を探したりしていました。聞いてきた音楽は特別これ!というジャンルはないかもです。J-POPも邦ロックもアニソンも……ただ、好きだと思ったら同じ曲ばっかり聴いてしまうタイプ。サントラも好きなので、宿題に集中出来ない時とかはエヴァの作戦BGMをかけて気持ちを高めたりしています。

える:たまたまYouTubeのおすすめで出てきた動画からVOCALOIDの存在を知って音楽に興味を持ち始めました。今までは歌っている方にばかり目がいっていたのですが、そこからボカロPというかたちでクリエイターさんのことをよく知りたいって思うようになって、いろんな人の作る音楽を聴くようになりました。ボカロ楽曲やアニソンをよく聴きます。特定のアーティストの曲、というよりは、動画サイトで目に入った曲をどんどん聴いていって、好きな曲を探していく感じです。

ジョー・力一:子どもの頃からスポーツや体を動かすのがてんでダメだったのですが、歌とかモノマネとか、喉だけは自分の思い通りに動いてくれて。それが楽しいという気持ちが原体験だったのでしょうね。「こんな風に歌ってみてぇー!」と思うようなボーカリストを熱心に聞いていました。ジャンルも年代もまちまちです。僕の歌声にも、わかりやすく影響があらわれていると思います。

童田明治:「とっとこ~走るよハム太郎~♪」が音楽に目覚めたきっかけです。アニソンが大好き!!! 特に女性ボーカルの曲が大好きです!

三枝明那:物心がついたときから歌うことが大好きでした。いつからか漠然と「武道館に立ちたい」と思うようになっていましたが、いつかはもう覚えていません。いきものがかりやFUNKY MONKEY BABYS、嵐のような多くの人に愛されるアーティストが好きでした。高校生になってからはandymoriやサカナクションのような、一貫した音楽性を持っているバンドに惹かれるようになっていきました。

ーーにじさんじYouTubeチャンネルからRain Dropsのメンバーを発表した際には、同時視聴者数5.1万人を記録、Twitter世界トレンド1位も獲得しました。メンバーが決定したときの率直な感想を教えてください。

緑仙:全員話したことがある人たちだし、締め切りを守るしっかりしてるタイプの人だ! と思ったのでそこまで不安はありませんでした、多分。

鈴木勝:「この6人で何が起きるんだろう」というわくわくが一番でした。初めての組み合わせだったので。あとは自分がこの錚々たるメンバーの中に混ざっていて良いのかという不安と、でも選んでもらったもんねという根拠のない自信とがせめぎ合っていました。

える:話したことのあるメンバーがほとんどで、にぎやかになりそうだと思いましたし、声のバランスも良いのではないかなと思いました。ただ、Rain Dropsでなかったらもしかすると自分たちで6人が集まって何かをすることはなかったかもしれない、珍しい組み合わせだとも思いました。

ジョー・力一:「ほう……ほう!? ほう!!」みたいな。意外性と妙な納得感がありました。

童田明治:とっても安心できるメンバーだなって思いました!!!!みんな違うベクトルで歌が上手!!!

三枝明那:「僕でいいんですか?」というのが第一印象でした。選んでもらったからには自分のできることを精一杯やろうという気持ちで取り組んでいます。

鈴木勝

ーーこれまでにない組み合わせのメンバーが揃ったRain Dropsですが、一言で表すとどんなグループだと感じていますか?

緑仙:変化。

鈴木勝:きっかけ、でしょうか。

える:未知数なユニットだと思います。自分たちもまだ手探りな部分がたくさんある分、可能性をたくさん秘めていると思います……自分で言うのもなんですが! その可能性を無駄にしないように活動していきたいです。

ジョー・力一:6人6面のダイス。あるいはルービックキューブ!

童田明治:おいしいとこどり!! って感じ!!!!

三枝明那:「群像劇」です。全員が主人公。バラバラでちぐはぐだけど、6人揃ったときの破壊力はすさまじいです。

ーー『シナスタジア』のリードトラックである「VOLTAGE」を実際に歌ってみていかがでしたか? また完成した曲を聴いた感想は?

緑仙:自分の中で歌いやすい曲ではありました、普段歌っているような雰囲気とも近かったのもあってイメージもしやすかったです。

鈴木勝:好きなところは、サビ前の短い掛け合いが続いていく部分です。加速度的にどんどん盛り上がってくので、きっとカラオケとかで友達と歌ったら絶対楽しいと思う!

える:とてもかっこいい曲でノリノリで歌った記憶があるし、えるの声域的にも歌いやすかったです。もれなくテンションがぶち上がる曲なので、たくさん聞いてたくさん口ずさんだり歌ったりしてほしいです!

ジョー・力一:サビのロングトーン、収録寸前まで「高音出るかな~、出ないんじゃないかな」と不安だったのですが、やってみたら意外に出ました。メンバー全員フルスロットルで歌ってます。否が応でも期待を煽る、長~いイントロも魅力ですね。

童田明治:今まであんまりかっこいい曲は収録してこなかったので、とっても難しかったです! みんながかっこよくて勢いがあるのでそれに負けないように! って頑張りました! 実際みんなの歌声に負けないようにかっこよく歌えたんじゃないかなと思います!!!

三枝明那:激しめの楽曲を歌い慣れていないので、とにかく自分の歌が楽器に埋もれないように必死に歌いました。その甲斐あってかとてもパワフルで聴き応えのある楽曲になっているので、ぜひたくさん聞いてください。

える

ーー「VOLTAGE」MVの見どころについても教えてください。

緑仙:バーチャルライバーという、生きてるのかアニメのキャラなのか分からない僕たちが二次元全開で良い生々しくかっこいい映像になっていて、全部です。

鈴木勝:俺たちアニメになってるー!!! ってとにかく感動しました。全部が見どころです。強いてこだわりポイントがあるとしたら、終わり頃に俺の左手がアップで映る場面があるのでそこかな。ちゃんと約束の指輪を着けてるぞと。

える:本当にどれも素敵な世界観が広がっていて、目で見て楽しめる最高のMVです! それぞれの曲にMVが加わることで見える新しいものがきっとありますので、ぜひ見て欲しいです!

ジョー・力一:我々が普段配信ではそこまで見せていない(はずの)、ちょっとシリアスだったり、影のある部分が表現されていると思います。この人こういう表情もするのね、という新鮮味をお楽しみください。

童田明治:バーチャルが最大限生かされてる素敵なMVだと思います!!かっこいい……。

三枝明那:僕たちがアニメーションになって動いてるところです! 本当に貴重!

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