マルチアーティスト XY GENE、マイケル・ジャクソンに憧れた少年が“歌とダンスの融合”を目指すまで

マルチアーティスト XY GENE、マイケル・ジャクソンに憧れた少年が“歌とダンスの融合”を目指すまで

 幼少期にマイケル・ジャクソンに魅了され、独学でダンスを習得。小学生のときにマイケルの追悼ライブにダンサーとして出演し、その後は韓国で武者修行。現在は東京を中心に活動する注目のニューカマー、XY GENEが1stアルバム『Daydreaming』をリリースした。

 本作には浮遊感のあるオルタナティブR&Bや軽快なブギーファンク、ダークな色彩のアンビエント系ナンバーまでを収録。時折ラップを混ぜながらソフトでナイーブな歌声を聞かせている。中学時代の同級生だというOnly Uや、(sic)boy、YOSHIKI EZAKIなど、早耳から熱い視線が注がれているZ世代のラッパー/シンガーが多く並んでいる点も見逃せないポイントだ。

 歌/ラップ/ダンス/トラックメイク/コレオグラフとマルチな才能を見せるXY GENE。今年5月1日で19歳になるという彼に、音楽との出会いや名前の由来、アルバム作りのこだわりや目指す将来像までたっぷり語ってもらった。(猪又孝)

マイケル・ジャクソンへの憧れ、韓国での修行を経て

ーー自発的に音楽に触れた一番古い記憶を教えてください。

XY GENE:マイケル・ジャクソンです。小学校2年生のときにマイケル・ジャクソンが亡くなって(2009年6月25日)。テレビで追悼番組が流れていたときに、そこでたまたま「スリラー」のMVを見て「もっと見てみたい!」となって。

ーーどのようなところに衝撃を受けたんですか?

XY GENE:はっきりとは覚えていないんですけど、「何だこの人、かっこいい」というような感覚です。マイケルのパフォーマンスは子どもにもわかりやすいんですよね。シルエットのポーズとか、「スリラー」のMVもホラー映画っぽいところがあって。だから映像から入って、そこから音楽作品も聴くようになっていきました。

ーーDVDを買ってもらったり?

XY GENE:はい。同じ年に『THIS IS IT』という映画が始まって、それも両親にねだって何回も映画館に観に行って。そのDVDも買ってもらったり、あとはネットで映像を見たりして、マイケル・ジャクソンにどっぷりハマりました。

ーーそこからダンスに興味を持つようになったんですか?

XY GENE:もともと空手を習っていたのですが、組み手じゃなくて型が好きだったんです。鏡で自分の動作を見て型の練習をするのが好きで。今思えばそれがダンスとも繋がっていて、マイケルのDVDを見ながら一緒に踊るようになっていきました。

ーー見よう見まねでマイケルのポーズをコピーしていく、みたいな。

XY GENE:そうです。

ーーマイケル・ジャクソンの追悼公演にも出演していたそうですね。

XY GENE:小4のときに日本で『MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE』(2011年12月)というイベントがあって。マイケルの活動を追っていくなかで、ダンスアーティストのケント・モリさんの存在を知って、そのケントさんに会うためにそのダンサーオーディションに応募したんです。そしたらオーディションに受かってステージに出ることになり、何人かいるマイケル役のうちの一人をやらせてもらいました。

ーーその頃、ダンスは習い始めていたんですか?

XY GENE:独学でやっていました。ダンスを習い始めたのは中学校に入ってから。『MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE』でケント・モリさんや振付師の仲宗根梨乃さんと親しくなって。梨乃さんがK-POPの振付をしていたことから韓国のエンタメも観るようになりました。そこで「めっちゃレベル高いな」「行ってみたいな」と思うようになって、小6の終わりくらいに韓国の芸能事務所のオーディションを受けて、2年くらいダンスを学びにいきました。

ーー韓国の芸能事務所のレッスンは厳しいと聞きますが、どうでしたか?

XY GENE:厳しかったです。1日12時間、朝から夜までみっちりレッスン。でも、自分に足りなかった部分に気づくことができたし、かなり勉強になりました。バレエを習ったりして、基礎とか軸がもっと必要なんだなって。そこでダンスのレベルが上がってきた実感はあったんですけど、自分の目指すアーティスト像がより明確になったことで日本に帰ることを決めました。

ーーもともとはマイケルの真似から始まったわけですが、当時はどのような将来像を描いていたんですか?

XY GENE:真ん中で踊るダンサーではなくて、周りを巻き込みながら真ん中で歌って踊る1人のアーティストになりたいと思っていたんです。でもダンスから入ったから、どうやったらその理想に近づくことができるかわからなくて。帰国後もバックダンサーの仕事をしたり、振付をやったりしたんですけど、自分から波を起こす人になるにはどうしたらいいのか、ずっと考えていました。そこで自分で曲を作れるようにならないとダメだな思って、トラック作りの勉強をするようになったんです。それが高校2年生くらいですね。

ーー歌うようになったのはいつからなんですか?

XY GENE:韓国で基礎的なレッスンは受けていました。でも当時変声期だったので、あまり喉を使いすぎないようにラップのレッスンをメインにやっていました。だから歌についてはラップから始めたんですけど、自分が好きな音楽はマイケルとかザ・ウィークエンドとかのR&Bなので、やっぱり歌をしっかりやりたいなと。今、自分が作る曲もラッパーではなくシンガーという意識で作っています。

ーーXY GENEとしての初ステージは?

XY GENE:高2の終わりの3月です。だから1年ちょっと前くらい。それまでは自分が作ったトラックを友達にあげたりしていたけど、もっと自分ひとりでやりたくなってきて、自分のために制作するようになりましたね。

ーーXY GENEという名前にはどんな由来があるんですか?

XY GENE:マイケルから何か取りたくて、代表曲の「Billy Jean」の「ジーン」のスペルを変えてGENE。で、GENEは「遺伝子」という意味なので、そこに男性の性染色体を表すXYをつけました。

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