Dragon Ashストリーミング解禁で音楽ファンが生み出した“祝砲” バイラルチャート上位に複数曲ランクイン

 そしてバイラルチャートで順位が最も高いのは「Fantasista」。大ヒットを叩き出した「Life goes on」に続く楽曲として、『2002 FIFAワールドカップ』のテーマソングに起用され、毎日のようにテレビや街から聴こえてくると、あっという間に彼らの代表曲に。ライブやフェスでもKjの「ミクスチャーロックは好きですかー!?」という名フレーズとともに演奏されたりと、音楽ファンの記憶に強く残り続けている楽曲だからこそ、どの楽曲よりも多くストリーミングされることになったのだろう。

Dragon Ash「Fantasista」

 また、DAのストリーミング解禁に他のアーティストと違う点を挙げるとすると、彼らは同じバンドとは思えないくらいに“ミクスチャーロック”という枠組みの中で音楽性を変化させ続け、広いジャンルのリスナーに影響を与えていること。どの時期・アルバムが好きかという話題で“語り”を発生させることができるのは、特異なキャリアの積み上げがあってこそだ。

 以前にL’Arc~en~Cielの一斉解禁時にも書いたが、ストリーミングにおけるカタログの一斉解禁は、ファンダムの強さとキャリアの長さがバイラルチャート入りを左右する(参考:https://realsound.jp/2019/12/post-462120.html)。今回5曲が上位に入ったことは、バンドとしてドラマティックな出来事を経験してきたDragon Ashを支える、“強いファンたち”が生み出した“祝砲”のようなものなのだろう。

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