日向坂46 東村芽依、河田陽菜、松田好花……ターニングポイント迎えた3人の個性 “FACTORY”メンバーの魅力を改めて探る
日向坂46の4thシングル『ソンナコトナイヨ』のType-Cカップリング収録曲「ナゼー」に参加している東村芽依、河田陽菜、松田好花。同曲は、日向坂46主演ドラマ『DASADA』(日本テレビ系)で3人が演じるクリエイティブアイドルユニット・FACTORYのために制作された楽曲だ。また、2月5日には同曲のMVも公開された。本稿ではFACTORYのメンバーの魅力を改めて探っていきたい。
「ソンナコトナイヨ」で初のフロント入りを果たした一期生の東村は、4thシングルで最も注目を集めているメンバーといっても過言ではない。おっとりとした口調とすぐ泣いてしまう性格から「5歳児」と呼ばれる東村だが、ステージの上に立つと一変。小さな体を大きく使ったキレのあるダンスでグループのなかでもひときわ目立ったパフォーマンスを見せている。また、そうしたダンスを見て影響を受ける後輩も多い。
東村のパフォーマンス力が発揮されたのが、2月4日と5日に行われた『日向坂46×DASADA LIVE & FASHION SHOW』だった。この日は、ライブ初披露となる「ソンナコトナイヨ」で代理センターになった東村。「ダンスができる日向坂を見せたい」という意図がある同曲において(日向坂46新聞より)、彼女が代理センターに抜擢されたことは運営からの期待も感じられる。そんな期待に応えるように、ステージでの彼女は、大舞台でも緊張した様子を感じさせない安定感あるパフォーマンスを見せていく。笑顔でいきいきとした姿は、まるで踊ることへの喜びをそのままダンスで表現しているかのよう。また、動き一つ一つのキレもやはり抜群で、彼女のダンスによってグループ全体のパフォーマンス力が底上げされている印象を受けた。また、普段はシャイな東村が「ソンナコトナイヨー!」と会場に響き渡る声をあげていたところからは、彼女の成長も感じられた。
二期生の河田は、天使のような笑顔とマイペースぶりが魅力の妹キャラで知られている。不器用ながらも懸命な姿が「守りたい」と言われる由縁だろう。一方で、実は熱い情熱を持っているメンバーでもあり、3rdシングルのヒット祈願ではけん玉に失敗する自分に悔し涙を流していた。河田のダンスについて東村は「変な癖がないところがいいなって思ってます」(『月刊エンタメ』2019年1月号)と評していたが、初フロント入りで注目された2ndシングル曲「ドレミソラシド」の世界観を彼女ならではの繊細な表現で彩り、カップリングのユニット曲「Cage」では幻想的な世界観を感情的にパフォーマンス。楽曲に溶け込んだパフォーマンスをそつなくこなしている。
『日向坂46×DASADA LIVE & FASHION SHOW』では、クールで大人な表現でこれまでの妹キャラとは違う一面を見せていた。代理センターを務めた「キツネ」でも感情をストレートに表現したような熱量の高いパフォーマンスを見せていたのも印象的だった。以前インタビューで「私に足りないのは、自分の気持ちを表に出すこと。殻を破りたいと思いながらも実行に移せなくて」(『日経エンタテインメント! 日向坂46 Special』)と答えていた河田は、今まさに殻を破ろうとしているのだろう。