ヒゲダン、Uruに並び今期ドラマ主題歌で注目の秋山黄色 『10の秘密』「モノローグ」に込められた意図

 俳優の向井理が主演を務めるドラマ『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系/毎週火曜21時)が現在放映中だ。娘が何者かに誘拐されたことをきっかけに、向井演じるシングルファザーの身に次々と事件が降りかかる本格サスペンス。登場人物がそれぞれに“秘密”を抱え、先の見えない展開が見どころとなっている。

 そんな本作の主題歌を務めるのは新進気鋭のソロアーティスト、秋山黄色。メジャーデビュー曲「モノローグ」がいきなりのドラマ主題歌に抜擢された。今期は、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系/毎週火曜22時)にOfficial髭男dism、『テセウスの船』(TBS系/毎週日曜21時)にUru、そして『知らなくていいコト』(日本テレビ系/毎週水曜22時)にflumpoolと、各局とも主題歌に注目のアーティストを起用しており、それをふまえるとなお秋山の大抜擢には大きな期待が感じられる。

 1996年生まれ、弱冠23歳の秋山が音楽活動を始めたのは高校生のとき。主に、YouTubeやSoundCloudなどで楽曲を発表するところから音楽キャリアをスタートさせ、地元・栃木や東京を中心にライブ活動を行う。自主レーべルでリリースした「やさぐれカイド゙ー」がSpotifyバイラルチャートで(日本)2位にランクインしたのを機に、夏フェスなどに出演。2019年2月には、Spotify『Early Noise 2019』として、今年大きな飛躍が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組のうちの1組として、King Gnu、中村佳穂らとともに選出された。その後も精力的にリリースやライブを重ねるが、お茶の間に一躍その名を知らしめたのは、NHK『SONGS』の尾崎豊特集にて「シェリー」を披露したことだろう。自ら大胆アレンジを施したという生演奏は、Twitterでトレンド入りするほどの反響を巻き起こした。プロフィールでは「専門学校中退のフリーター」を名乗り、いまだどこか謎めいた存在感を漂わせる秋山黄色。「モノローグ」は、そんな彼の名刺代わりの1曲として広く聴き継がれることとなるのは間違いない。

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