メジャーデビューの切符は誰の手に? 新世代シンガーの座を争う『ONE in a Billion』参加者インタビュー

ワンビリ、合宿審査通過者インタビュー

三浦風雅「自分の表現したいことを具現化できる歌手になりたい」

ーー音楽を始めたきっかけは?

三浦風雅(以下、三浦):自分が落ち込んでいるときに励ましてくれたり、感動させてくれたのが音楽で。僕もそういう人に影響を与えられる音楽を発信できる歌手になりたいな、と。具体的に歌手を目指したきっかけは、高校生の時、卒業の記念でアップしたカバー動画がTwitter上でバズったことです。そこから本気で歌手を目指そうと思って大学に行きつつ、音楽スクールに通いだして。でも、それからスクールがどんどん忙しくなって両立が難しくなり、大学を辞めて音楽一筋になりました。

ーー好きな音楽のジャンル、憧れているアーティストは?

三浦:J-POPからHIPHOPまで、いろんなジャンルを聴きます。コブクロはずっと好きですが、最近だとNissyのライブへ行った時に、西島(隆弘)さんにしか出せない世界観をステージで表現していて憧れました。僕も三浦風雅ワールドのような、自分の表現したいことを具現化できる歌手になりたいですね。

ーー合宿審査まで進んだ心境は?

三浦:まだ安心はできないですが、1位を狙っているので通過点としては順調です。オーディションが進むごとに自分のメンタルの弱さに気付きまして……。緊張すると口が渇いて上手く歌えなくなることもあって、なんとか克服したいです。

ーーここまで残った参加者への印象は?

三浦:最初はバチバチだと思っていたんですけど、みんな良い人ですね。いつもフレンドリーに接してくれますし。仲間であり、ライバルという良い関係性を作れています。この後でどうなるかはわかりませんが(笑)。意識しているのは、きゃないですね。変化球的な魅力がある人なので。でも彼には彼、僕には僕のできることがあると思うので、自分のできる最大限を出せれば怖いものはないかなって。

ーーここまでの審査・レッスンで学んだ点は?

三浦:歌う時にかっちりプランを立てて歌うことが多いんですけど、講師の方からはもっと純粋に楽しんだ方がいい、と。キメることが悪いことではないのですが、もっと音楽に身を委ねてラフに歌った方がカッコよくなることにも気付けたので、今は実践しています。

ーー普段から何事もプランを立てないと気が済まない?

三浦:いえ、普段はすごいルーズですけど、単純に心配性なんです(笑)。ライブやオーディションでは先に決めて、余計に落ち着いて臨みたくなってしまうんです。アドリブやハプニングには弱いかもしれません。

ーー自分のボーカルとしての強みは?

三浦:透明感のある歌声とはファンの方から言っていただけます。でも、そこだけにとらわれず、男らしさや色気も出しつつ、歌手・三浦風雅のいろんな一面を見せていきたいです。あと、歌詞を丁寧に歌うことは常に心がけているので、楽曲に込められた思いを伝えることに関しては負けないと思います。

ーー作詞作曲で大切にしていることは?

三浦:僕自身、遠回しの歌詞を歌うのが得意ではないのもありますが、伝えたいことや思っていることをストレートに書きます。フィクションもあまり好きではないので、実体験や友人のエピソードから膨らませていくことが多いですね。作曲に関しても、もともと歌いにくい曲をカバーした時に「それなら自分が歌いやすい曲を作れば良い」という単純な理由からでした。なので、今は無理せずに等身大の自分を表現できれば、と。

ーーオーディションを終えた後について考えていることはありますか?

三浦:デビューはもちろんしたいんですけど、今の自分がいるのは応援してくれるファンのおかげだと思っていますし、そこは裏切りたくないです。もしデビューさせていただけるとしたら、自分のこれまでの色は保ちつつ、そこに賛同していただける方と作品作りをしていきたいですね。ダメだったときのことは考えていないんですけど、このオーディションに参加できたこと自体が僕の中では大きくて。仲間には良い刺激をもらえるし、客観的に見てくれる先生もいる。もしダメだったとしても、今後の自分の音楽人生には絶対活かせていけると思います。……きっと何があっても音楽は辞めないですね。今までも挫折しかけたけど、音楽に結局は戻ってきているので(笑)。

成山 俊太郎「僕の曲が聴いてくれる人の日常の一部になってほしい」

ーーもともと人前で何かを表現することは好きだったんですか?

成山:いえ、どちらかと言えば苦手な方でした。小さい頃から吃音という病気に悩んできたんですけど、学生時代にそういう自分を変えたくて、人前に出ることを自分から経験していくようになったんです。例えば、生徒会長の代理スピーチとか。くよくよするのが本当に嫌で、そういう経験をしたことで治ったわけではないですけど、人前に立つことへの抵抗感はなくなりました。

ーー学生時代は活発な人柄でしたか?

成山:どちらかといえば内省的な人間でした。今回のレッスンですも「自分のことをもっと信じなさい。自分の良さに気付いた方がいい」と指摘されて。たぶん、学生時代とかに自分を肯定される機会が少なかったからだと思います。今は全然違うんですけど。すごい斜に構えるような学生だったので、当時の先生も嫌だったと思います(笑)。

ーー福岡がご実家ですが、音楽をするために東京へ?

成山:福岡でもかなり田舎の方で、音楽をやろうとする人なんて全然いないところでした。最初は音楽をしたいなんて言えなくて、周りに流されて運動系の部活に入ったりしていたんですけど、高校卒業を機に両親に頭を下げて、音楽をやらせてほしい、と。本当は大学に行ってほしかったと思うんですけど背中を押してくれて、上京して音楽のスクールに入りました。

ーースクールに入ってみてどうでしたか?

成山:正直、けっこう理想と現実にギャップを感じたというか。僕は自分や家族のためにも覚悟を決めて東京へ来たんですけど、周りはずっと遊んでいるような人もけっこういて困惑しました。だから、このオーディションで、本気で音楽と向き合っている人たちと出会えてめちゃくちゃ嬉しいです。こんなにすごい人たちがいるんだって。

ーー今、目標にしているアーティストはいますか?

成山:今は、秋山黄色さんが好きですね。なんとなくアコギから始めたんですけど、実際はバンドサウンドで、ボーカルが叫ぶような音楽が好きなんです。ライブパフォーマンス審査でバンドとしてパフォーマンスしてみてすごく気持ちよかったです。その後、速攻でエレキギターを買って、今練習しています(笑)。

ーー歌う時に大事にしていることは?

成山:いかに自分の気持ちや思いを聴き手に伝えられるかですね。気持ちを伝えるためにはまず自分が気持ちよく歌えなければならないと思っていて。作曲ではその時の自分に一番合っているメロディを探して歌詞を乗せていきます。歌詞もめちゃくちゃ考えるんですけど、できる限り素直な気持ちを書くようにしてます。嘘だと曲にもそれが滲み出てしまうと思うので。

ーー歌手としての今後の課題は?

成山:ギターも去年の4月から始めたばかりなので、まだ自分の理想の音楽と演奏技術が噛み合っていないんです。自分のやりたいことを表現できないのは悔しくて、ひたすら弾きまくってます。今は作曲よりも楽器と向き合う時間を大切にしています。オーディションに参加して、まだまだひよっこだなと実感しています。

ーーオーディションに合格した際に目指したいアーティスト像は?

成山:なんですかね……僕の曲が聴いてくれる人の日常の一部になってほしい。そういう曲を作っていけるアーティストになりたいです。それに僕はスポーツをたくさんしていたおかげか、人と人との繋がりの大切さみたいなものは分かっていて。きっと良い音楽も人と人との繋がりでできるものだと思うので、そこは変わらず大切にしていきたいですね。それに仮にオーディションが不合格だったとしても、僕は何も変わらないと思います。逆に、けっこう今の時点で満足しているというか。真面目に音楽に取り組めている人と出会えたことが僕の音楽人生において大収穫です。

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