『G-NEXT』インタビュー:FAITHが語る、『Capture it』楽曲制作の裏側

 動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」、音楽情報サイト「Real Sound」の3媒体でのフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

 今回の選出アーティストは、カラフルで骨太なサウンドを持ち、多様な文化をミックスし生まれたバンド・FAITH。“10代ベスト盤”と銘打ってリリースされた最新アルバムにしてメジャー1stフルアルバム『Capture it』は、ティーンエイジャーならではの、あらゆる感情が散りばめられた充実作となった。そして何より、今回の作品を通して、自分たちらしく生きるとはどういうことなのかを等身大で表現している。彼らが抱える“子供”と“大人”の間に生まれたリアルな想いとは? さらに、バンドの現在までの歩みから、彼らにとっての「音楽」という存在まで、たっぷりと語ってもらった。

レイ「音楽に向き合う時間が増えた一年でした」

ーープロフィールに「別々の高校に通うメンバーがライブハウスに集まり結成した」とありますが、結成の経緯をもう少し詳しく教えてもらえますか。

レイ キャスナー(以下:レイ):元々は男メンバー3人で中学の時からバンドを組んでいたんですけど、高校に上がるタイミングでがっつりやろうよって話し合って。声楽をやっていた幼馴染のAkari、俺と中学の同級生だった藤子にも声をかけて始まったバンドです。

ルカ メランソン(以下:ルカ):最初はコピーバンドだったよね。

ヤジマレイ(以下:ヤジマ):Nirvanaとかコピーしてました。メンバーのお兄ちゃん同士がバンドをやってたので、その繋がりで自分たちもバンドを始めたんですよね。 

ーー結成後、最初の転機は『未確認フェスティバル2017』の出演だったと思うんですが、そこで感じたことや以降の活動のなかでの意識の変化はありましたか?

ヤジマ:『未確認フェス』への出演はすごく大きかったですね。それまでは、長野の地元でずっと活動していて、友達や先輩に褒めてもらえることはあったんですけど、井の中の蛙になってるだけなんじゃないか? って自分たちのことを思ってて。日本のなかでどれぐらいの位置にいるんだろうってすごく知りたくなったので、メンバーにちょっとだけ相談して、俺がほぼ勝手に応募しました(笑)。

ーーそうだったんですね(笑)。

ヤジマ:男たち(ルカ・レイ・ヤジマ)は音楽を続けるつもりでいたけど、女の子たち(Akari・藤子)は元々は高校までの活動って決めていたんですよ。だから、FAITHも高校までかなって思ってたんですけど、『未確認フェス』に出て、ファイナリストになって。ただグランプリになれなかった悔しさが大きすぎて……ここまでやれたんだったら続けようよっていう話になって、今こうしてFAITHが続いています。ターニングポイントですね。

(左から)ルカ メランソン、荒井藤子、Akari Dritschler、ヤジマレイ、レイ キャスナー

ーーそこから活動も続き、昨年は2nd EP『Yellow Road』のリリース、事務所への所属発表、デジタルシングルのリリース、メジャーデビューの発表と、かなり飛躍の年になったのではないかと思います。一年を振り返っていかがでしたか?

荒井藤子(以下:藤子):まず、メンバー同士がめっちゃ頻繁に会うようになったよね。

レイ:ルカが高校を卒業して、みんなが東京に揃った年かな。だから活動しやすくなったし、前までは週末ごとにルカがバスで地元から出てきてライブしていたのが、ちゃんと平日にスタジオに入れるようになったし、音楽に向き合う時間が増えた一年でした。

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