BALLISTIK BOYZ、デビュー1年目の大躍進を振り返る 初の単独ツアー行う2020年への期待も
今年7月には、Jr.EXILE世代のグループ4組がバトルを繰り広げたライブイベント『BATTLE OF TOKYO 〜ENTER THE Jr. EXILE〜』(7月4~7日千葉・幕張メッセ 国際展示場ホール)にも参戦した。7マイク・フリースタイルグループと称されるだけあって、多彩な声でめまぐるしく歌い繋ぐ様や、メンバー全員でアクロバティックなステージングを繰り広げる様は圧巻。最年少とは思えない気迫で先輩でもある他の3組を挑発し、その存在を知らしめた。さらに、9月にはマレーシアでもプロモーションライブを行い、帰国後のインタビューで奥田は、「日本だけに留まらず、東南アジアとかアメリカとか、世界規模で活動していくことを考えると、もっとちゃんとコンセプトを固めて、パフォーマンス以外でも僕達のことを知ってもらえるようにしないといけないなって思いました」(引用:『OUT of MUSIC Vol.64』)とコメント。もともと世界規模での活躍を見据えて結成されたグループではあるが、実際にグループとして海外で活動を行う中で、より明確に課題や目標が見えてきたようだ。それから約3カ月、12月5日にはベトナムで開催されたクリエイターによるクリエイターのための交流の場『Metub WebTVAsia Awards 2019』に参加し、アジア各国のクリエイター達を沸かせたという。
そして10月23日には、待望の1stシングル『44RAIDERS』も届けられた。表題曲は“弾丸”を意味するグループ名を持つ彼ららしい、“44口径マグナムのような超スピードで、新時代に向けて、日本から世界へ向けて突き進んでいく”意気込みを歌ったダンスチューンだ。同曲では、ボーカルもラップに挑戦しているほか、MVでは、メンバー全員がアクロバットをできるという強みを活かして、パルクールを取り入れたパフォーマンスを披露。固定概念にとらわれない自由な発想とそのオールマイティーっぷりで、改めて新時代の到来を告げた。ダンス歴の長いメンバーが多い中、グループを結成した時にもダンス歴が1年未満だったという加納の努力が窺えるソロダンスにもぜひ注目してほしい。
今年デビューしたにも関わらず、『MTV VMAJ 2019』でも今後大躍進が期待されるアーティストに贈られる「Rising Star Award」を受賞し、幸先のいいスタートを切ったBALLISTIK BOYZ。12月31日に『LDH PERFECT YEAR 2020 COUNTDOWN LIVE 2019▶2020 "RISING"』に出演した後、来年2月には『LDH PERFECT YEAR 2020』の一環として、初の単独ツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 "BBZ"』も控えている。おちゃめで可愛らしい末っ子要素もありながら、ステージ上では変幻自在なパフォーマンスで只者ではないオーラを放つ7人。2020年はBALLISTIK BOYZから目が離せない。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38