東方神起のパフォーマンスは“鍛錬”と“進化”で磨き上げられてきた ライブに滲み出る2人のバランスの良さ

 “存在そのものにすくい上げられる“ユンホと、“柔軟な対応力で大切な人を守る“チャンミン。異なる才能とスタンスを誇りながら、同じくらい深い愛情とストイックさを持つ2人。そのバランスの良さが、年を追うごとにライブパフォーマンスからも滲み出ている。お互いに尊敬される自分でいたいと研鑽していく。それは、ユンホとチャンミンという2人だけの関係性だけではないのかもしれない。ユンホは、よくライブの終盤に「みなさんも東方神起のメンバーです」と言う。この言葉は一緒に舞台を作るダンサーも、バンドも、スタッフも、そして観客席に集ったファンも、その場にはいなくても彼らを応援してくれる人をも指している。東方神起を慕ってくれる人、すべてが東方神起。そんなたくさんの東方神起メンバーからの視線が、彼らを常に律しているのかもしれない。誇れる自分でいよう、というのが原動力だからこそ、彼らのパフォーマンスは停滞という文字を知らないのだろう。

 1月22日には、そんな“東方神起メンバー”に贈るバラードがリリースされるという。そのタイトルは「まなざし」。15年、見つめ続けてきたその温かいまなざしへの感謝。そして、これからを一緒に見つめていこうという、新たな決意が込められているようだ。「鍛錬」と「進化」。15年かけて磨き上げられた彼らの今、ぜひ今夜のライブで見届けてほしい。改めて、東方神起がリアルタイムでパフォーマンスする時代に生きていることに、感謝したくなるはずだ。そして「ライブが見たい」と、テレビの1コーナーでは物足りなくなるに違いない。

(文=佐藤結衣)

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