BTS、2019年の“泰然”とした活動ぶり 日本でのファンミーティングやポップアップストアから考察

BTS『Lights / Boy With Luv』(通常盤)

 11月23、24日の2日間、千葉県幕張のZOZOマリンスタジアムにて『BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5「MAGIC SHOP」』が開催された。同名のBTSの楽曲と同様、テーマは“ファンの心を癒す魔法のお店”。6月に釜山とソウルでも行われた同ファンミーティングだが、全体の流れは同じであるもののセットリストは毎度のことながら日本独自だ。特に「Let Go」や「Wishing on a star」といった日本オリジナル曲、しかもアルバム曲という、現在ではなかなかライブで披露する機会のない楽曲を披露する場を日本のファンのためにファンミーティングでほぼ毎回設けているという部分は、現在はグローバルファンクラブ対象になった韓国でのファンミーティングとはまた少し違ったスペシャルな企画とも言えるだろう。韓国のファンにも好評だった日本オリジナルシングル曲「Lights」も初披露され、観客もいっしょになって合唱する場面もあった(余談だが、筆者の隣は家族が日本在住という日本語が堪能な韓国人のファンで、ソウルと釜山も参加したが「Lights」を聴きたかったので来られて嬉しいと言っていた)。

 メンバーがARMYに曲をおススメするコーナーは、韓国のファンミーティングではメンバー自身がMCをしていたが、日本では“千葉店店長”として、本来の店長であるジミンから古家正亨が任命され、MCを務めていた。古家といえば、当日本人も邂逅していたが、日本デビューショーケースの追加公演からことあるごとにBTS関連イベントのMCを務めてきた人物だ。信頼して任せることの出来るMCがいる環境というのは、特にネイティブ言語ではない環境でのファンミーティングにおいては重要なポイントなのかもしれない。12月には大阪の京セラドームでもファンミーティングが行われ、最終日の模様は全国の映画館でディレイビューイングも予定されている。

 また、東京・大阪・福岡でポップアップストア「HOUSE OF BTS」もスタート(12月29日まで開催中)。ソウルの同ポップアップストアは、K-POPアイドルのMV撮影でもお馴染みの、江南区にある一軒家カフェ・ALVERを借り切って80日間行われており、メンバーを二次元化したキャラクターの巨大フィギュアや体験コーナーなど、アトラクションに近い楽しみ方ができる。日本では109の店内で開催ということもあり、フォトスポット以外は物販が主だが、渋谷109のクリスマスキャンペーンと帯同しているため期間中は館内のBGMは全てBTSに。渋谷別館(MAGNET by SHIBUYA109)では7階フロア・MAG7のフードコートの装飾や8階屋上展望台のチケットがBTS仕様になる等、こちらはフロア丸ごとBTS仕様となっている。

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