『ベストアーティスト2019』出演のEXILE、個々が盤石の構えで作りあげた“多角的エンタテインメント”
さらに、忘れてはいけないのが“Jr.EXILE”=GENERATIONSとFANTASTICSの活躍だ。GENERATIONSは「Brand New Story」「DREAMERS」「EXPerience Greatness」と3カ月連続リリースを展開し、5大ドームツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2019 “少年クロニクル”』を開催、年末には『第70回NHK紅白歌合戦』に初出場を決めた。FANTASTICSは、2018年12月にデビューシングル『OVER DRIVE』以降12月4日リリースの『Time Camera』までコンスタントに4作をリリース。2020年2月12日に1stフルアルバムを発売する。またFANTASTICSはEXILEのドームツアー『STAR OF WISH』に帯同したことも大きな経験の糧となったことだろう。
世界と佐藤大樹が加入するFANTASTICSの始動により、EXILEはATSUSHIとTAKAHIRO以外のメンバー全員が別グループと兼任していることとなった。2年半の間に各グループやメンバーそれぞれがパフォーマンスを向上させてきたことにより、再始動したEXILEは“盤石”のグループとなっている。
“ライフワーク”と前述したが、今年を振り返ってみると、今やEXILE TRIBE全体の精神的支柱となったEXILE AKIRAをはじめ、EXILE TETSUYA、橘ケンチがそれぞれ結婚を発表した。EXILE HIROの背中を近くで見てきた世代が、大きな覚悟を持ってケジメと男気を見せることでまた新たな人生のロールモデルとなっていくのではないだろうか。
彼らが、J-POP史上これまでなかった総合エンタテイメントを作りあげていることは『STAR OF WISH』の紋章となっている15芒星からも読み取ることができる。15人の星たちが再び結集したことで、歌、パフォーマンス、演技、ビジネスなど多角的なエンタテインメントを360度に向けて放つその輝きは、私たちの想像を超え続けながら2020年代の新しい時代を引っ張っていってくれるのだろう。
なお、2020年に開催される『LDH PERFECT YEAR 2020』の第1弾発表ではドームツアーを発表したEXILE。福岡・福岡ヤフオクドームで開催されるカウントダウンライブ『LDH PERFECT YEAR 2020 COUNTDOWN LIVE 2019▶︎2020 “RISING”』を皮切りに、デビューした2001年からこれまでのシングル曲を中心に作られるベストライブとなる予定だ。
(文=神人未稀)