indigo la Endの音楽の新たな感じ方を体験 『濡れゆく私小説展』レポート

 最後にエピローグとして、川谷が2016年4月に書き下ろしたという未発表楽曲「夜の恋は」の直筆歌詞を読むことができる。ちなみに本展示会では、1stテープシングル『通り恋』が本数限定で会場限定販売される。このカセットテープには、SIDE Aに「通り恋」、SIDE Bには川谷絵音弾き語りデモ音源「夜の恋は(弾き語りデモver.)」が収録されている。また、会場ではこの展示会のためのオリジナルグッズとして、歌詞がデザインされたTシャツや、歌詞や楽曲タイトルモチーフのピアス&イヤリング、11曲分の歌詞を切り取ったしおりセットが販売される。 

 本展示会は、まさに『濡れゆく私小説』という作品に没入していけるような場所だった。アルバムを聴いた時には気づかなかった歌詞の意味にハッとしたり、展示を通してファンが作品について語り合う空間にもなると感じた。アーティストがアルバムの世界観を、歌詞カードなどのビジュアルやライブとは別の方法で表現するというのは、あまりない試みのように思う。その意味でも、本企画は新鮮で楽しいものに感じたし、「私小説」的今回のアルバムと、展示会という表現の相性は抜群だった。是非indigo la Endの音楽の新しい感じ方を、体験しにいって欲しい。

(文=深海アオミ)

■indigo la End 濡れゆく私小説 展
・会期
2019年11月9日(土) 
11:00開場 最終入館20:30(21:00閉館)
2019年11月10(日) 
10:00開場 最終入館16:30 (17:00閉館)

・会場
CLASKA  The 8th Gallery
〒152-0001 東京都目黒区中央町1-3-18 8F Tel: 03-3719-8121
電車:東急東横線「学芸大学」駅 東口より徒歩12分
バス:JR山手線「目黒」駅 西口 3番乗り場より
東急バス『黒01(大岡山小学校行き)』乗車約7分
→「清水」下車後、進行方向に徒歩1分 右手

・入場無料

【濡れゆく私小説展 展示内容】
・濡れゆく私写真展
川谷絵音が撮りおろした二人の日々

・朗読:濡れゆく私小説
元恋人から届いた私小説。
綴られていたのは、言えなかった言葉たち。 

・フォトスポット
イン・ザ・濡れゆく私小説

・みんなの濡れゆく私小説
あなたが私小説に綴りたい、恋のお話教えてください。
元恋人、好きだった人へのひとことでも。

・濡れゆく私小説 エピローグ
未収録楽曲「夜の恋は」

【濡れゆく私小説店 販売物】
1st tape single「通り恋」(500本限定)
SIDE A「通り恋」
SIDE B 「夜の恋は(弾き語りデモver.)」
¥1,100(税込)

・Tシャツ(グレー/ネイビー)
・ピアス、イヤリング
・しおりセット
・会場ではCDアルバム「濡れゆく私小説」も販売

詳細はこちら

オフィシャルサイト

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