GENERATIONS 小森隼×中務裕太、“オロチ兄弟”とのリアルな接点 長年の親交が生み出す安心感
出会ってからもう20年近い“こもつか”コンビだが、じつはプライベートでも一緒にいる時間が長いという。2人の共通点といえば、どちらも関西出身(小森が三重県出身、中務が大阪府出身)。幼い頃から一人暮らしをしていて家事が得意だという小森と、家族思いなエピソードを語ったり、洋服のお直しをしているうちにミシンにハマったり……という中務の家庭的な一面も、2人、そして今回『HiGH&LOW THE WORST』で演じた“オロチ兄弟”<尾々地真也(中務)、尾々地正也(小森)>の接点と言えるだろう。また、2015年10月からは2人でアクロバットを練習し始め、今では「AGEHA」や「F.L.Y.BOYS F.L.Y.GIRLS」のMVでも披露するほどに(参照:『MUSIQ? SPECIAL OUT of MUSIC Vol.44 2016年04月号』)。他のメンバーが次々に“俳優”という新たな世界に飛び出していく中、お互いに幼少期から今までダンス一色の生活を送ってきたことが、彼らの関係をより深めたのかもしれない。
そんな二人だからこそ、初めての演技にも支え合って臨めたようで、不安を抱えながら『HiGH&LOW THE WORST』の撮影に入ったという小森は「演技が上手くいかなかった日の帰り道に裕太くんにいろいろ弱音を吐いてみたり(笑)。その弱音も受け止めてくれる器の大きさが(裕太くんの)魅力なんだなって再確認しました」とコメント(参照:リアルサウンド映画部)。以前から『HiGH&LOW』シリーズへの出演を熱望していたという中務も、慣れない演技にはやはり苦戦したようだが、今までに築いた2人のチームワークを活かして、原作にはないオリジナルの“オロチ兄弟”を見事に熱演! アクションシーンではカッコよくきめつつ、「あまりしゃべらなくて見た目がコワモテ」という尾々地真也のキャラクター設定に、中務らしいコミカルな要素を加えているのも、見どころとなっている。
俳優としてはスタートを切ったばかりだが、何事にも勉強熱心で、まだまだ可能性を秘めている彼ら。今後も“こもつか”コンビから目が離せない。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38