日向坂46 加藤史帆と齊藤京子、3rdシングルフロントメンバーに グループ牽引する二人に注目
10月2日発売の日向坂46(以下、日向坂)3rdシングルのフォーメーションが、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)8月25日放送回で早くも発表された。センターは3作品連続で二期生の小坂菜緒が務め、その両脇に一期生の加藤史帆と齊藤京子が並ぶという盤石の体制となった。この二人もまた3作品連続でフロントを担当。パフォーマンス力やその人気だけでなく、二期生の小坂を精神的にもサポートできる頼れる存在だ。また、昨今ではバラエティや日向坂の1st写真集『立ち漕ぎ』でも抜群の対応力を発揮している。本稿では、そんな加藤と齊藤に注目したい。
まずは加藤について。小さい頃将来の夢は特になかったという彼女は、乃木坂を好きになったことでアイドルに憧れ、けやき坂46のオーディションを受け合格する。何もかも未経験だった当時の加藤はパフォーマンスに苦戦。練習を人に見られるのが嫌だったようで、家で何度も練習を重ねてダンスを習得していったとのこと。そんな努力もあり才能はすぐに開花。けやき坂46としてリリースした1stアルバム『走り出す瞬間』では、ソロ曲「男友達だから」が与えられるなど、短期間で日向坂を代表するパフォーマーになった。
しかしネガティブな一面も。「ハッピーオーラ」で初のセンターを発表された際には、喜びでなく不安で泣いてしまう。MV撮影も泣きすぎてダンスが頭に入らず踊れなかったというほど。しかし、けやき坂単独での番組を持てたことや、学業から解放されたことによって気持ちが切り替わったようだ。当時『MARQUEE Vol.127』のインタビューでは、今でも本当はネガティブだとしながらも“ネガティブを表に出しても何もいいことがないから出さないようにしている。見ている方に元気を与えられるアイドルになるというのが私の最初の目標だったから、頑張ろうと思った”と心境の変化を語っている。
さらに同インタビューでは、「かとし(加藤)がいれば安心だ、みたいなキャラになりたいです。この子がいれば大丈夫でしょうみたいな。頼れる存在になりたいです」と目標を掲げていた。彼女のバラエティや楽曲での活躍を考えると、今まさに有言実行されているように思える。それは、2ndシングル『ドレミソラシド』特典映像で小坂が「デビューカウントダウンライブ後半の幕で、LEDが閉まってて、その後ろに全員が並んでるじゃないですか、そのときに史帆さんが、すごい緊張してるのをわかったのか、ずっと背中を叩いてくれたりとか、手をギューっとしてくれたりとか、それにすごい安心して、ステージ出れたんです」と発言しているところからも伺える。小坂を支えられるのも、彼女自身が小坂同様の不安な経験を何度もしてきたからなのだろう。