東方神起、NCT 127、Red Velvet……様々な豪華コラボも見せた『SMTOWN LIVE』東京公演

EXOから東方神起まで SMTのコアをなす圧巻のステージ

EXO

 EXOは「Love Shot」「Gravity」など、オール日本初披露のセットリストを用意。「Tempo」で登場するとドーム内が悲鳴にも似た歓声でいっぱいに。日本初披露とは思えない完璧なコールが響き渡るなか、颯爽とパフォーマンスをしてみせた。MCでは「久しぶりに日本に来ましたがまたこうやって皆さんに会えてくれしいです」(カイ)と喜びを伝え、「こんなに天気が暑いけど来てくれてありがとうございます」(チャンヨル)、「ちゃんと水も飲みながら最後まで楽しく一緒に遊びましょう」(ベクヒョン)とファンをいたわった。スホが最後の曲をアナウンスすると、ベクヒョンが「やだよ〜」と可愛く反応していたが、この続きは10月からの日本ツアーに期待しよう。

 続くテミンは最新曲「Famous」を初披露。重力を感じさせないなめらかなムーブに、会場からはため息まじりの歓声が上がる。MCではますますレベルアップした流暢な日本語で「東京ドーム懐かしいですね。SHINeeとしても来たことがある、意味のある場所にまた来れてうれしいです」とニッコリ。「ソロとして来たのは初めて」と語りながら「皆さんSHINeeに会いたいですか? 僕も会いたいです!」とグループを懐かしむ場面も。直前にミンホから電話があったことを明かし、「みんな元気で頑張っているので待っていてください」とメンバーの近況を報告した。その後は、焦らすような振付がセクシーな「MOVE」に続き、「Drip Drop」でRed Velvetのスルギとコラボ。 ますます艶っぽさを増したパフォーマンスで、観客をテミンワールドに没入させた。 

BoA

 秋から久々の日本ツアーを開催するBoAは、セルフプロデュースのラテン調ダンスナンバー「AMOR」、自身が作詞を手がけた「Woman」を貫禄たっぷりに披露。ユンホ(東方神起)との「Swing」は、“キング&クイーン”の競演とでもいうべきか。キス寸前の挑発的なコレオを交えつつ、細分の狂いもないシンクロパフォーマンスで“究極”を見せつけた。

 「Black Suits」「U」でクールに決めたSUPER JUNIORは、お待ちかね(!?)のMCタイムで大盛り上がり。「永遠の馬、シウォンです!」と自己紹介するシウォンの後ろで馬のポーズをしながら走り去ったり、ひさびさのSM TOWN LIVEのステージに立ち「ただいま〜!」と挨拶しようとするキュヒョンのスポットライトを奪おうとしたり、メンバーの自由すぎる行動で会場を笑いの渦に包む。この日は演出監督から前日より長めにトークをしていいと許しが出たそうで「今は俺たちのタイムだ!」(ウニョク)と大はしゃぎだった。トークショーさながらの掛け合いでひとしきり笑わせつつも、ラストの「Sorry, Sorry」でビシッと締めるあたりは、さすがSM TOWNきってのエンターテイナーだ。

 トリはもちろん東方神起。歌唱はしっとりと聴かせる「Truth」、韓国での最新曲「The Chance of Love」からスタート。MCではチャンミンがSUPER JUNIORのトークを見ながら2人で爆笑していたことを明かし「(トークタイムが前日より長いという)事実を知らないままやってほしかった(笑)」とコメントする場面も。最新の夏ソング「Hot Hot Hot 」ではカートに乗って場内を移動しながら、「HOT! HOT!」というコールを観客と楽しんだ。ラストは赤い光の波をバックに「呪文-MIROTIC-」を披露。王者の威厳を感じさせるパフォーマンスで、会場のボルテージは最高潮を迎えた。10月にはドームツアーも控えているが、2人が再びこの会場を赤く染める日が今から待ち遠しい。

 フィナーレではアーティスト全員がステージに集結し「Hope」を歌唱。花道を歩きながらファンに手を振り、視線を交わしながら交流した。最後はユンホのリードのもとメインステージで4万5000人の観客と記念撮影。希望に満ちた明るい雰囲気のなか、笑顔でライブを締めくくった。

■後藤涼子
編集・ライティングユニットomo!(オモ)として、ガイドブックや韓国エンタメ等の書籍・雑誌・コンテンツ制作に携わる。日韓の俳優やアーティストのインタビュー、翻訳・通訳コーディネートも。著書に『Seoul guide 24H』(朝日新聞出版)ほか。インスタグラムアカウント@ryoco_omo

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