欅坂46のパフォーマンスは、”映像の破壊力”と”団体演技”が肝? 東京ドーム公演開催を機に考える

 これまでの欅坂46は、影絵などの繊細な演出もありつつ、床が水槽でできたセンターステージと炎の特殊効果の組み合わせなど迫力あるものから、野外ステージでのウォーターショットやウォータースクリーンといった会場の特性を利用したものまで幅広く取り組んできた。そのため、東京ドームとなるとその日だけの特別な仕掛けも予想される。

 たとえば、嵐が先駆けて導入し話題となった「ムービングステージ」(観客の上部を移動する透明なステージ)や、2017年のツアーに登場した「可動式の超特大LEDビジョン」(2083インチの超ワイドスクリーン)などは、特大のドーム会場で”アーティストとファンの距離を縮める”ための画期的な舞台装置だ。乃木坂46が2年前の東京ドームで使用した「プロジェクションマッピング」も、ライブ全体を締めくくる重要な役割を担っていた。(参考)こうした流れに続くような、欅坂46の”目玉”となる演出に期待したい。

 そして、何よりも”大音量の迫力”を体験出来ることと”一体感”こそ、ドーム公演最大の魅力である。今回の公演が発表された時に、ライブの恒例となっている開演時の「Overture」があの東京ドームでシンガロングされる光景を想像し、興奮を覚えたのは筆者だけではないはずだ。それは現地に居合わせた者にとって何にも代えられない体験となることだろう。

 本日8月14日には『欅共和国2018』のDVD/Blru-rayも発売される。欅坂46のライブは映像化されることが少なく、公演の度にファンの間で「円盤化希望!」の声が上がり、もはや合言葉のようになっている。それだけ欅坂46にとってはライブ公演が重要なイベントとして位置付けられているのだ。東京ドーム公演を前に、今一度彼女たちのライブを振り返ってみてはいかがだろうか。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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