超特急、新たな試みも見せたファン感謝祭の枠を超えた全力ステージ 8月8日パシフィコ横浜公演レポ

 アンコールは、昨年末のツアー『GOLDEN EPOCH』大阪公演でも披露された「8号車との歌」でスタート。ユースケが作詞・作曲・振付に参加した同曲は、キッズダンスのような愛嬌あふれるパフォーマンスがポイントで、各メンバーカラーのペンライトに、リョウガが差し出した8号車のカラーであるピンクのペンライトを組み合わせて8の字を作るエンディングが、まさにこの日にふさわしい一曲となった。

 「今日は6人で迎えたかったというのがメンバー、スタッフ、8号車の気持ちだと思います。8号車とユースケと一緒に、これからも長い旅を続けていけるように……」というカイの曲振りで、「gr8est journey」へ。これまでに何度もパフォーマンスしてきたであろう同曲を丁寧に歌い踊る6人の姿も、この日のステージの中で強い印象を残した。隣の席の人と“連結”する振付などでおなじみの「走れ!!!!超特急」でアンコールを終えた5人は「6人で戻ってくる日を、キリンのごとく首を長くして待っていてください」(カイ)、「来年の今日はフルメンバーで迎えて、もっともっと最高の日を過ごしたいと思っていますので!」(リョウガ)などと、8号車へのメッセージを伝えていた。そこからのWアンコールで、5人がユースケの顔がプリントされたTシャツ姿で登場し「超特急です!!!!!!!!」を熱唱、暴れに暴れまくるというのも、お祭りらしい締めくくり方だったように思う。

 これまでのライブで育んできた賑やかな楽曲たちはもちろん、レーザー演出やペアパフォーマンスといった新たな試みを組み合わせ、エンディング付近には本日の主役でもある8号車はもちろん、これまで人一倍8号車を気遣ってきたユースケへの愛を込めた楽曲をも盛り込み、現在の彼らが体現できるMAXボリュームのパフォーマンスを展開したこの日。単なるファン感謝祭の枠を超えた全力感にも、現在の彼らのモチベーションの高さが感じられた。次なる年またぎのアリーナツアー『Revolución viva』についてもアナウンスされ、ますますこれからの彼らの活動に期待が膨らむエンディングとなった。

(取材・文=古知屋ジュン/写真=米山三郎、深野輝美、笹森健一、小坂茂雄)

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