須田景凪が『炎炎ノ消防隊』や『ニノ国』主題歌に抜擢された要因 若者層から広がる気鋭の才能

 “ネット発アーティスト”が続々と登場する昨今、ネクストブレイクと呼び声が高いシンガーソングライター・須田景凪の存在感が増している。須田は先日、7月14日中野サンプラザホールにて、『須田景凪 TOUR 2019 “teeter”』追加公演を成功させたばかりだ。『週刊少年マガジン』連載中作品をTVアニメ化した特殊消防隊の活躍を描いた『炎炎ノ消防隊』(MBS・TBS系)エンディング主題歌「veil」への起用など、大きなタイアップが続いていることからも注目度の高まりを感じることができる。

須田景凪「veil」MV

 決定打となるのは今夏話題の映画作品へのタイアップだろう。製作総指揮・原案・脚本を日野晃博(レベルファイブ)、監督にスタジオジブリでの活躍でも知られる百瀬義行、音楽では久石譲、主演は声優初挑戦の山﨑賢人らによるアニメ映画『ニノ国』。同作の主題歌として、須田景凪が新曲「MOIL」を書き下ろしたのだ。しかも、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』や『イナズマイレブン』、『妖怪ウォッチ』などのヒットメイクで知られる日野晃博から直々の熱いオファーを受けたという。

映画『ニノ国』本予告

 30代以降の世代で“須田景凪”という名前を知る人はまだそんなに多くはない。しかし、須田は10代〜20代から絶大な支持を得ている。実は須田は、バルーン名義でボカロPとしても活躍。代表曲「シャルル」で大ブレイクしている存在だ。2017年、2018年の『年代別JOYSOUNDカラオケ年間ランキング 10代部門』において2年連続で1位を獲得した影響力を持つ。さらに今年2019年の『JOYSOUND上半期カラオケ総合ランキング』では、米津玄師「Lemon」、あいみょん「マリーゴール」に続いて「シャルル」が3位にランクイン。驚異的な右肩上がりの人気ぶりに驚きを隠せない。

シャルル/バルーン(self cover)

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