Nizi Project、PRODUCE 101 JAPAN…“韓国式オーディション”から生まれる新たなアイドルたち
日本で生まれた“韓国式アイドル”はどう受け入れられる?
「韓国式のオーディションを経て日本で活動するアイドルグループを立ち上げる」というのが今回紹介した2つのオーディションで共通している点だ。韓国のアイドルたちは、長い練習生期間を経てデビューをするのがお決まりだが、今回のオーディションで選ばれたアイドルの卵たちは、一から韓国流の厳しいトレーニングを受けることになる。彼らがどのような経験を経て、成長し、デビューするのかが楽しみなところだ。
K-POPグループのファンはダンス、歌、そしてビジュアルにおいて、レベルの高いアイドルたちを応援してきているため、目が肥えている。K-POPファンが求めているのは、“完璧なアイドルの姿”だろう。
一方、今までの日本のアイドル像は、“未完成”“発展途上”を推してきたし、それが魅力であった。特におニャン子クラブから始まった“親しみやすいアイドル”カルチャーは現在の48グループや乃木坂46、欅坂46などの坂道シリーズにも引き継がれ、今も続いている。
しかし、人並み以上の歌やダンスの能力が求めらるK-POPアイドルの世界ではそれだけでは通用しない。今回のオーディションで選ばれるアイドルの卵たちには、韓国のオーディションと同レベルが求められると思われる。特にK-POPに慣れてきているファンや審査員から彼ら、彼女たちに向けられる目は厳しいものに違いない。
しかし今回のオーディションから、見えない場所に潜んでいたとんでもない逸材が発掘されるかもしれない。そういう意味では、日本のアイドルシーンをひっくり返すようなグループが生まれる可能性があるだろう。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等