DREAMCATCHER、東京キネマ倶楽部でアジアツアーファイナル飾る シンプルな構成で見せた実力

DREAMCATCHER、アジアツアー最終公演

 数分後、ファンの声援に応えて7人が再び登場。アンコールのために用意した「Mayday」(韓国2ndミニアルバム収録曲)を歌い始めると、観客の興奮は最高潮に。ラストはファンと一緒に記念撮影をして和やかなムードのまま幕を閉じた

 DREAMCATCHERの独自性は以前から多くの人が指摘しているが、『INVITATION FROM NIGHTMARE CITY in JAPAN』ではそれを際立たせるために余計な演出をできるだけ排除したという印象だ。しかしながら通常はシンプル構成で2時間近いステージはもたない。やはり相応の実力と魅力があってこその話だ。そのことをメンバーたちはもちろん、ファンも今回のツアーを通して感じたのではないだろうか。

 本公演では「この夏、日本1stオリジナルアルバムをリリース」というビッグニュースが発表された。既発シングルは収録されるはずだが、日本オリジナルの新曲はどんなスタイルで勝負するのかが興味深い。数々のライブ経験で自らのスタイルに自信を持ち、従来の路線を推し進めたものになるのか、あるいは新境地を見出すのか。いずれにしてもDREAMCATCHERの伸びしろはまだまだあるということだ。今後も彼女たちの動向を温かく見守っていきたいと思う。

(写真=石田 寛)

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

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