星野源、Superorganism Oronoをゲストに迎えて伝えたメッセージとは? ANNを聞いて

 『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が4月2日に放送。Orono noguchi(Superorganism)と、『YELLOW MAGAZINE』(星野源によるオフィシャルイヤーブック)の編集を担当しているライター・小田部仁が登場した。

Superorganism『Superorganism』

 小田部の紹介によって交流を深めていった星野とOrono。星野は、音楽に対して落ち込んでいた時期に、Superorganismのピュアな音楽性に元気をもらい、すぐに友達になりたいと感じたという。また、Oronoは『星野源 DOME TOUR 2019 「POP VIRUS」』を観た際に、Superorganismと同じエネルギーを感じ、落ち込んでいた気持ちがハッピーになれたと明かした。

 Superorganismを好きな理由について星野は「自由さを感じるというか、自分たちの尺度で音楽やってる。国籍が違う8人が一緒にやってるなかで、不思議なバランス感覚があって、自由なのに破綻していない。音楽が好きだってこと、自分たちが好きなもの、パーソナルな部分を持ち寄って音楽を作っている感じが“これからの音楽”だなって感じがして。システムにはまってないというか……」と語る。そんな星野に対してOronoは「システムにはハマると思うよ。あのアルバム(『Superorganism』)終わらせた時点では、レコード会社と契約もしてなかったし。ただ単に楽しいからやってるってだけだったから。システムになっていったときに何を作るのかっていうのが楽しみ」と、“システム化”したからこそ生まれる音楽への期待を述べた。小田部が「辛いこととかあったけど、それでも音楽は作るんだもんね」と聞くと、Oronoは「だって楽しいもん。それだけ」と即答した。

 また、同放送を通じてOronoの人間性も見えてきた。「“中身が可愛い”って言われるのがすごい好き。見た目で(可愛いと)言われるのは“すぐ黙れ”ってなる」という発言や、名前を“ちゃん”付けで呼ばれることを嫌がるなど、ステレオタイプなジェンダーへの考え方に嫌悪を感じているようだった。特にそれが顕著に現れたのは、Oronoファンからのメールが読まれたときだ。

「私はSuperorganismのファンで、Oronoちゃんの生き方、考え方、芯を持った自由さが大好きです。去年CDやレコードを買い、今でも毎日聴いてるのですが、メンバー全員が本当に音楽を楽しんでる感じがひしひしと伝わってきて。さらに聴いてる私たちも一緒に楽しめ、自然と歌って踊れる。かといって、こうって決めつける感じがなく、自分なりの楽しみ方ができる魅力があるなと思うのです」

 ファンからのメッセージに嬉しそうな様子を見せないOrono。星野は「“ちゃん”は嫌だ?」と聞くと、「“ちゃん”って言われた瞬間もう聞いてないもん」とし、英語で「すごい無礼だ」とはっきり意見を述べる。続けて「すごいありがたい! けど、(日本には)そういうジェンダーとかさ、いろんなボックスがあるのを思い出させてしまうの。それで“ちょっとダメじゃん!”ってなっちゃうの」と“ちゃん”付けが嫌な理由を明かした。

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