三代目 J SOUL BROTHERSが持つ7人7色の個性 再集結した「Yes we are」までの1年振り返る

 山下健二郎は、バラエティやラジオの生放送、ドラマ、映画、そして初主演舞台と、より活動の幅を拡大。山下の気さくなキャラクターをきっかけに、三代目 J SOUL BROTHERSを知った人も少なくないはず。「生放送は失敗しても成功しても、それがすべての結果であり、取り返しのつかない時間なので、すごく鍛えられる」と、多忙な日々をポジティブに楽しむ姿勢が実に山下らしい。

 そして、映画にドラマにCMにと露出が目立った岩田剛典は、ソロに加えてEXILE復活という大きな節目を迎えた2018年を「すごく大変な1年でしたね」と振り返る。意外にも「ファンの人たちが離れて行くんじゃないかと本当に心配でした。それでもこの1年待っていてくれて、応援してくれる人たちには、心から感謝して、最高のエンタテインメントを届けます」とも。改めて、彼らにとっても、ファンにとっても、ある意味で“試される1年”だったようだ。

 その繋がりをより強く結びつけていたのが、もうひとりのリーダー・NAOTOだったように思う。「正直、最初はリーダーってなんなのか、グループのために何をしたらいいのかわからなかったんです」というNAOTOは、「俺が唯一できるとしたら、メンバーと出来る限りコミュニケーションを取って、メンバーの思ってることに気づいてあげること」と話す。

 NAOTO個人も、クリエイティブディレクションを務めたファッションブランド「STUDIO SEVEN」を展開するなど、ダンスにとどまらない自己表現を確立していった中で、リーダーの仕事も忘れない。「美味しいご飯を食べるのが好きなので、うまいご飯屋さんの予約がとれたら、みんなを誘うのが当たり前になっているんです。たまたま自分の好きとやるべきことが重なったので、運が良かったのかな」。

 このNAOTOの言葉に、2018年の三代目 J SOUL BROTHERSが詰まっているように思えた。それぞれが“個のパワーアップ”というやるべきことをやりながら、結果としてそれが“自分の好きなこと”を追求しているということ。やがて、それが“三代目 J SOUL BROTHERSのために”という大義に繋がっていくという好循環だ。

 「ソロ活動で培ってきたものが、結果として出てくるのが2019年」(登坂)、「さらなる快進撃を楽しみにしていただきたい」(今市)、「おもいっきり魅せていきたい」(岩田)、「7人が最強なところをパフォーマンスで見せたい」(山下)、「本当の意味での一新」(ELLY)、「メンバーもまだわからない何かを見つけにいく、戦いに行くような感覚に近い」(小林)、「2019年は一瞬たりとも立ち止まっていられない」(NAOTO)と、満を持して再集結した7人の目に宿る自信。メンバーに、ファンに、そして自分自身に恥ずかしくない日々を過ごしてきた証だろう。

 「すごいですよね、エゴの塊でバラバラになりそうなのに」と、登坂が笑ってしまうほど、7人7色の個性を持った三代目 J SOUL BROTHERS。今夜のライブは、1年かけてより色濃くなったそれぞれのカラーを楽しみながら、三代目 J SOUL BROTHERSという大きな虹に酔いしれる時間となるだろう。

(文=佐藤結衣)

※記事掲載時、一部内容に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

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