AKS、第三者委員会の調査結果を受けての説明会 NGT48 山口真帆よりリアルタイムで指摘入り波乱

AKS、第三者委員会調査結果説明会

 会場都合で会見の終了が迫られる中、終盤にも山口はツイートをし、“松村匠取締役が当初言うように考えた文章”とされる画像をツイートした。これについては「これは私があれしたものではありません。私ではないのは事実です」とし、歯切れの悪い幕切れとなった。

 会見では総合プロデューサーである秋元康はどのようにコメントしているのかが記者から問われ、「『憂慮している』と。『しっかりやれ』という激励も受けておりますし。『松村が運営の責任者なんだから、しっかりと向き合って対応してくれ』ということです」と明らかにし、なぜ会見の場に顔を見せないのかについては「NGT48の運営に関しては、AKSが全権を握っておりまして、全面的に対応しております。報告書にもあったように、秋元さんはクリエイティブなところを担当されておられるので、ご理解いただければ」とした。

運営責任者兼取締役・松村匠

 NGT48はグループ結成から地元・新潟に密着したグループであり、実際多くのスポンサー企業がついている。一部の企業からは「スポンサーを降りる」といった対応がなされていることについては、松村氏が「当然の帰結なのかなと思っております。クライアントの皆さまが私どもを使っていただこうという思いで、ご依頼をいただいているわけですから」「信頼、信用は崩壊するのは一瞬で、これを地道に一つずつ、もう一度ご理解いただけるのであれば、誠心誠意その回復に努めていこうと思っております」と発信した。

 新潟ラジオ局を担当する記者から「以前のようなNGT48に戻ることを願っているメールが届く」ということが伝えられると、支配人の早川氏が「NGT48のオフィシャルにもたくさんの意見をいただいております。一番いただいた中でショックだったのが、『NGT48のファンというのが恥ずかしい』という意見を見た時に、堂々と応援していただけるグループに早く戻していきたいなと思いました」と辛辣なファンからの意見を明かし、今後のグループ作りとして「新潟のみなさんの信頼を回復する活動を行なっていければと思っております。まずは地元のメディア、行政といった方々の信頼を取り戻し、県民の皆さまに喜んでいただけるような活動をしていきたいなと思っております」と地元メディアに約束した。

 3時間にも及ぶ会見の中では、報告書内にある「ごく一部のファンとメンバーとの関係」の「つながり(及びそれを疑わせる事情)」に関する「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」、「本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること」について何度も問い詰められ、松村氏がしどろもどろになる場面が多くあった。報告書に記載されていることに対して回答できないという対応について、改めて第三者委員会も出席した上での会見を開くべきという意見も上がった。また、会見の発表と山口のツイートに齟齬が出ていることについて、「本人が会見する可能性はあるのか」と問われ、松村氏は「持ち帰り検討する」としている。

(取材・文=渡辺彰浩)

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