お茶の間を魅了した無名の女子高生シンガーがメジャーの舞台へ “琴音現象”さらなる広がり
人気オーディション番組を勝ち抜き、「無名のシンガー」から「お茶の間の人気者」へと駆け上がった現役高校生シンガー、琴音が1st EP『明日へ』で待望のメジャーデビューを果たす。
「音楽が好きな子に育ってほしい」という両親の思いから、「琴音」という名を授かった彼女。その名の通り、小さい頃から歌うことが大好きだった彼女は、中学校に入る頃にはオリジナルソングを作り始めたという。ストリートミュージシャンでもあった父親からのアドバイスを受けながら、地元である新潟県長岡市を拠点に音楽活動をスタート。学業の傍らライブハウスなどで歌う日々を過ごしていた。
そんな彼女に転機が訪れたのは昨年2月。言うまでもなく『今夜、誕生!音楽チャンプ』(テレビ朝日系列/2017年10月8日から2018年3月11日まで放送)への出演だ。ボイストレーナーでプロの歌手である菅井秀憲ら審査員と、ロボット採点機の2つの視点から挑戦者を評価するこの本格的なリアリティオーディション番組で、彼女は見事グランプリを獲得。その類いまれなる歌声が全国に拡散していった。
「もっとライブハウスの動員を増やしたい」「自分の実力はどの程度なのかを知りたい」という動機でテレビに出た彼女は、「ひまわりの約束」(秦基博)や「魂のルフラン」(高橋洋子)、「糸」(中島みゆき)など全く違うタイプの楽曲に毎回チャレンジしていく。この番組を特に盛り上げたのは、辛口審査で知られる菅井とのやり取りだ。
「優しさの中に強さも見える声で、琴音劇場を見せてもらった感じがする」「貴女の歌うバラードは、“祈り”に近い」「言葉と言葉の間の、音符のないところでさえ音楽だ」等々、多くの名言が菅井の口から飛び出した。また、10代とは思えぬほど落ち着いた琴音の振る舞いや、優しさの中に強い意志を秘めた歌声も大きな反響を呼び、日本中に「琴音現象」を巻き起こしたのである。