SHINee、EXO、MAP6、SEVENTEEN……職人的なダンスで注目を集めるK-POPグループ

 今年の『第61回グラミー賞授賞式』に出演するなど世界的に注目を集めているBTS (防弾少年団) らが牽引するのが、昨年からのK-POPブーム。それを支えているのが、比較的練習生期間が長いK-POPシーンならではのハイレベルなボーカル&ダンスパフォーマンスだ。メンバーの兵役による活動休止など入れ替わりも激しい同シーンで、2019年の今、ダンスで注目を集める新旧“ダンス職人”的ボーイズグループにフォーカスしてみたい。

INFINITE

 2010年にデビューし、〝シンクロ率99.9%”の一糸乱れぬダンスでエンタメ界に衝撃を与えたのがINFINITE。K-POPのダンスのキーワードとして根強いカル群舞(指先やつま先までの動きを刃物<韓国語で“カル”>のように揃えて踊る)のはしりといえるグループだ。メインダンサーで楽曲の振付も手がけていたホヤが脱退後も、昨年リリースのアルバム『TOP SEED』収録曲「Tell Me」などで見せたシンクロダンスの完成度には唸らされるものがあった。

인피니트(INFINITE) "Tell Me" Official MV

SHINee

 ビジュアルや作品内容など、他のグループを先行くセンスで他の追随を許さないのがSHINeeだ。ダンスにおいてはデビュー時から組んでいる仲宗根梨乃のほか、菅原小春、故マイケル・ジャクソンとの仕事などでも知られるトニー・テスタなど海外の振付師と組み、曲ごとにさまざまな挑戦を見せているのも特徴的。昨年リリースの「Good Evening」ではポップシーンでも注目度が高まっているコンテンポラリーの要素を取り入れ、メインダンサーのテミンを筆頭にエモーショナルなパフォーマンスで魅了していた。

SHINee 샤이니 '데리러 가 (Good Evening)' Dance Practice

EXO

 まるでソルジャーのようなソリッド感のあるダンスと作りこんだMVで知られ、昨年の平昌オリンピック閉会式でのパフォーマンスも話題を呼んだEXO。メンバー全員が高いダンススキルを持つ同グループだが、ジャズダンスやバレエの素養を持つメインダンサー兼センターのカイを中心にした、ダイナミックなパフォーマンスは圧巻。ライブではメンバーの個性が見えるソロダンスパートも設けられており、ソロとシンクロダンスの両軸で純度の高いエンターテインメントを作り上げている。

EXO 엑소 "Love Shot" MV

MAP6

 2016年にインディースデビュー、昨年から活動拠点を日本に移してメジャーデビューを果たし、今年1月からはバラエティ冠番組『Yes! MAP6』がスタートするなど、徐々に認知度を高めてきているMAP6。ニューエイジのグループとしてはコンパクトな5人組だが、そのミニマムな構成を活かしたタイトなパフォーマンスが身上だ。振りを詰め込まず、関節を曲げ伸ばしするような1つ1つの動きの〝タイム感”をそろえるスタイルは各人のテクニックが見えやすいのだが、その中できっちり魅了するスキルの高さで〝超感覚”ダンスグループとも評されている。メンバーが作詞作曲などの制作面でも活躍しており、その中で楽曲の振付やパフォーマンス面でメンバーをリードしているのがSUN。「5人が1人に見える」ようなシンクロ感に強くこだわっており、平均年齢が20歳を越えた現在は、パフォーマンスをよりセクシー&クールに進化させている。2月13日には1stアルバム『MAP6 the first』、さらに4月10日にはインディーズ時代の曲をまとめたアルバム『MAP ZERO』のリリースと続くようだが、彼らのパフォーマンスを目撃できるタイミングも増えそうだ。(参考:MAP6が語る、“世界制覇”への努力とグループ独自の強み「過去の自分たちを常に乗り越えていく」

MAP6(맵식스) - I'm ready Dance Video(change part ver.)
MAP6(맵식스) 「I'm ready ~JP.ver~」MV

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