2ndシングル『風を待つ』インタビュー
STU48 瀧野由美子&石田千穂&土路生優里&岩田陽菜が語る、「風を待つ」に受けたメッセージ
STU48が、2月13日に2ndシングル『風を待つ』をリリースした。リアルサウンド初インタビューとなる今回は、瀧野由美子、石田千穂、土路生優里、岩田陽菜が登場。お互いがそれぞれ持つメンバーの印象や、MV撮影現場となった広島県尾道市の魅力などから、瀬戸内を中心に活動するSTU48の特徴と「風を待つ」のメッセージ、そして今春完成予定の船上劇場「STU48号」への思いについて聞いた。(編集部)
MV撮影を通して一致団結できた(岩田陽菜)
ーーSTU48のみなさんはリアルサウンド初登場ということで、それぞれ自分以外のメンバーを紹介してもらいたいです。
瀧野由美子(以下、瀧野):石田千穂ちゃんは見た目通りのおっとり女子です。中身も「ふわぁん」みたいな感じで、どこから声を出しているのか分からない(笑)。でも、SHOWROOMやSNSを持続して頑張ることができる子なんです。これは「おっとり女子あるある」なんですけど、人の話を聞いてない時があるな~、とは思ってます。
石田千穂(以下、石田):フフフフ。岩田陽菜ちゃんはしっかりしてるんですけど、「ほえ~」という返事をすることがあって(笑)。
土路生優里(以下、土路生):言う言う(笑)。
石田:そんなところがかわいいなと思います。
岩田陽菜(以下、岩田):とろちゃん(土路生)はSTU48の公演が始まる前の円陣を毎回仕切ってくれたり、「おはようございます」「よろしくお願いします」という挨拶も率先してくれて、リーダーシップを発揮してくれるんです。メンバーのことをよく見てるからイジるのも得意で、とろちゃんからズバッとツッコミが入る時があります(笑)。
土路生:(瀧野)由美子は、おっちょこちょいで抜けてるところが多々あるんです。靴下がバラバラなのはいつものことで、最近は左右違う靴下を履いても「色は違うけど、柄が一緒だね!」って褒めるようにしてます(笑)。
瀧野:エヘヘ。
土路生:しっかりしている面もあって。円陣を組んでいる時、私が話していることを真剣に聞いてくれるのはうれしいです。
ーーSTU48はふわっとした子が多いんですか?
全員:あ~~。
土路生:確かに多いかもしれません。
ーーその中で土路生さんのスタンスは違う感じで。
土路生:うーん。自分では分からないんですよ。
岩田:とろちゃんは注意してくれるメンバーのひとりなんです。
土路生:思ったことは言っちゃいます(笑)。
岩田:クシュン!
石田・瀧野・土路生:(笑)。
ーー風邪ですか?
岩田:大丈夫です(笑)。
ーーそんなSTU48の新曲が「風を待つ」ですが、初めて聴いた時はどう思いましたか?
瀧野:メロディが耳に残る曲だなと思いました。まだ解禁前でMV撮影もしてない時に、つい口ずさんでしまいそうになったんです(笑)。1stシングルの『暗闇』が悩みの多い中に希望もあるような歌詞だったんですけど、今回は切なさもあるけど、春の温かさを感じられる歌詞になっていると思います。MVは階段を駆け上がりながら難しい手の振りをやらなきゃいけないので大変でした。
ーー「風を待つ」のMVは、尾道の石段をメンバーが踊りながら駆け上がる模様をドローンを使って1カット撮影していますが、何度も撮り直したんですよね。
岩田:私自身、運動ができるタイプの人間ではないので、何回も階段を駆け上がるのはツラいものがありました(笑)。撮り終わるごとにメンバーが肩を抱いて「頑張ろうね」「あと1回だよ」と励まし合ったり、映ってない時に走っているメンバーを「頑張れー」と応援して。いままでそんなMVがなかったので、撮影を通して一致団結できたんじゃないかなと思います。ただ、大人の方に言われた「あと1回だよ」は、本当に何回もあったんですけど(笑)。
土路生:いままでのMVは前日など直前に振り入れすることが多かったんですけど、今回の振りはコンテンポラリーダンスという経験してこなかったジャンルなので、1週間前から練習して臨みました。そういう意味では、ほかのMVより振り付けに対する不安はありませんでした。
ーーこの4人で一番ダンスが上手いというと。
瀧野:千穂ちゃんかな。
石田:はい(手を挙げる)。
ーー石田さんはダンス経験者ですからね。過去にコンテンポラリーダンスもやってました?
石田:いや、コンテンポラリーダンスはやってなかったです。いつものダンスは同じ動きの繰り返しが多いんですけど、コンテンポラリーダンスはそうじゃなくて。違う動きをいくつも覚えなきゃいけなくて大変でした。でも、一度覚えたら踊りたくなるダンスだなと思いました。
ーースカートがくるくると回る場面も印象的でした。
岩田:この衣装自体、スカートが回りやすいように作られているんです。STU48はAKB48グループの中で長いスカートを穿いているグループで。MVの最初にもスカートをなびかせるダンスがあるように、スカートの揺れをキレイに見せるところまで頭に入れて踊りました。
石田:いつもなら振り入れはそれぞれのレッスン着でやるんですけど、「風を待つ」では衣装に似た服を用意してくださったので、振り入れの時からスカートをどう見せるか意識してました。
ーーMVのメイキングでは、瀧野さんが泣いてる場面もありましたが。
瀧野:私がセンターなので、振り付け師の先生から「瀧野には一番頑張ってほしい」と言われていたんですけど、他のお仕事もあってスケジュール的に追い詰められていたんです。というか、自分で自分を追い込んでしまって。やりたい気持ちはあるけど、できないことへのもどかしさがあったんです。
ーー瀧野さんは落ち込んでいる時、ひとりにしてほしいタイプなのか、誰かそばにいてほしいタイプなのか、どちらでしょうか?
瀧野:え~。「ひとりになりたい」と言うけど、「結局は誰かに来てほしい」と思うような面倒くさいタイプです(笑)。ただ、MVのメイキングには映ってしまったけど、本来は人前で泣くことはないんですよ。あの場面もメンバーがみんな帰った後なので。
ーーSTU48は「センターは瀧野さん」というイメージが強いですけど、本人としてはずっとプレッシャーを感じているんですね。
瀧野:プレッシャーというか……。最初の「瀬戸内の声」からセンターに立たせていただいているんですけど、私よりもダンスが上手い子も歌が上手い子もいるのに、その前に立つことがすごく嫌で。その気持ちをひとりで抱え込んでいたらプレッシャーに押しつぶされたかもしれないけど、みんなが私の足りない部分を補ってくれているので、私もセンターに立つことができているんです。今回のMV撮影でそのことをより実感しました。
岩田:ゆみりんはAKB48選抜の活動もあるので、STU48での活動は楽な気持ちでできるように支えたいし、そのためにはひとりひとりが頑張ることが大事なのかなと思ってます。