東方神起、BTS、SHINee、SEVENTEEN、EXO…コンサートで魅せるK-POPグループ

“チームワーク”で魅せるSEVENTEEN

 東京ドーム公演も近いのではないか? と言われているほどの人気を誇るSEVENTEEN。2016年に日本で初コンサートを開催した後、毎年コンスタンスにコンサートを行い、2018年は2回のアリーナツアーを開催した。そんな彼らは2018年に日本デビューを果たしたばかりだ。

[TEASER]SEVENTEEN - CLAP (from DVD&Blu-ray『SEVENTEEN 2018 JAPAN ARENA TOUR ‘SVT’』)

 SEVENTEENといえばやはり“チームワーク”だろう。それは一糸乱れぬシンクロダンスの話だけではない。彼らがボーカル、ヒップホップ、パフォーマンスの3つのチームに分かれ作品を制作しているしていることは有名だが、それはコンサートでも生かされている。

 コンサートの演出もSEVENTEEN自身で行い、それぞれのチームで力を合わせて作り上げているという。自分たち自身をどう見せるか、何をしたらグループの魅力を生かせるのかを13人で話し合いながら作り上げる。そのSEVENTEENのチームワークをリアルタイムで感じられるのがコンサートという場所なのかもしれない。

コンセプトのまま“ミステリアス”なEXO

 EXOは、2018年は2017年から続く『EXO PLANET#4 -The ElyXiOn-in JAPAN』のさいたまスーパーアリーナ、京セラドームの4公演とファンミーティングのみの開催だ。EXOとしてのツアーは行ってないが、グループ内ユニットであるEXO-CBXがアリーナツアー8公演を行っている。

[#FULL Focus] EXO 엑소 'Love Shot' @0xFESTA with EXO

 EXOといえば、デビュー当時は“未知の世界から来た新たなスター”。メンバー全員が特殊能力を持つというコンセプトで、ミステリアスな存在だった。時間が経つにつれそのコンセプトが前面に出る機会は少なくなったが、コンサートではその神秘性を残していると感じさせる。“どこか遠くて近寄りがたい存在”、それが他のアイドルにはないEXOの魅力でもあるのだ。

 コンサートではメンバーそれぞれの個性を発揮するソロコーナーがある。各メンバーのパフォーマンスを見ていると、全く違う魅力がありそれが面白い。その個性がEXOとしてリアルに重なり合った時にグループとしてのシナジーが生まれ、ファンを魅了しているるのだ。

ライブで日本を駆け巡るK-POPグループたち

 毎日、日本のどこかでライブが行われているが、K-POPグループのコンサートも同様に、何万人も収容するドームやアリーナクラスの公演から、小さなライブハウスまで様々な場所で行われている。今では東名阪だけではなく、福岡、仙台、札幌など日本各地へツアーするようにもなった。日本のアーティストも顔負けの全国津々浦々のツアースケジュールの場合もある。

 なぜこんなにK-POPグループたちが日本でコンサートをするのか? それは日本のコンサート市場が充実しており、成熟しているということもあるだろう。彼らの母国・韓国では、最近はコンサートツアーを行うアーティストも増えてきたが、ツアーを行う土壌はまだ整えきれていない印象だ。そして日本のように数万人クラスの会場も少なく、人気のあるグループでも大規模な会場を毎回満員にすることはなかなか難しい。

 しかし、パフォーマンスの精度や経験値を上げるのには、コンサートで多くの人の前でステージを重ねていくのが一番だ。そして、“コンサート慣れ”した日本ではコンサートを多く行うことができる。ファンもコンサートに行くことに慣れているので、動員も見込める。そういう事情もあるのではないだろうか。

 コンサートの魅力の1つは“リアルでしか感じられないグルーヴとエネルギー”だと筆者は思う。きっとパフォーマンスをする彼らの方も同じことを感じているのではないだろうか。今後も日本でコンサートツアーを行うK-POPグループは多く出てくるだろう。そんな中でリアルの楽しさをを私たちに伝えてくれる“コンサートドル(コンサートを得意とするアイドル)”が生まれるかもしれない。

■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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※記事初出時、一部情報に誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。

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