DISH//が7年かけて育て上げた音楽のカタチ 2019年へと思いを繋いだ年末ワンマン振り返る

DISH//が7年かけて育て上げた音楽のカタチ 2019年へと思いを繋いだ年末ワンマン振り返る

 先日、結成7周年を迎えたDISH//。MCでは匠海がグループのこれまでをこう振り返った。

「DISH//は7周年、やっと小学生です。僕らは武道館を夢見て結成して、夢を叶えるっていうのはすごいことなんだなと、武道館のステージに立ったときに思いました。今は横浜スタジアムという大きなステージを目指して、日々頑張っています。今日このステージに立てているのはここにいるみなさんのおかげでもありますし、次に歌う曲はみなさんのために書いたといっても過言ではないくらい、スラッシャーのことを思って書いた曲。この先のスラッシャーを含むチームDISH//が夢に進んでいくための力になるように、歌いたいと思います」

 ここで演奏されたのが、メンバーが作詞を手がけた「サクラボシ」。サクラ色のライトに照らされながら〈見上げた夜空には きっと 桜色の星輝く 躓いた時も涙は流さない あの星が滲んでしまうから〉と、匠海が一言一言を丁寧に歌い上げていった。続けて披露された「birds」(1stアルバム『MAIN DISH』収録曲)も、〈世界で一番愛しい人に出会ったよ〉というワードがスラッシャーを表現すると同時に、彼らにとって初心に帰れるような選曲だったのだろうと感じた。

 2018年の活動を振り返るMCでは「2018年は個々でもいろいろ活動したじゃないですか。昌暉は『暁のヨナ』の舞台に出て、匠海は『OVER DRIVE』や『春待つ僕ら』とか映画に出て。そして大智は……金髪でやってますけども」と勝手にオチをつけた柊生に、大智本人もスラッシャーも爆笑。この1年、DISH//の活動に集中してきた大智は「去年はバンドに入ったばかりで凄く長く感じたけど、今年はあっという間。2019年はいっぱいライブをしたいね。自分たちからいろいろ発信していく1年にしたい」と抱負を語った。柊生自身も「今年はゲーム実況チャンネルを立ち上げたり、DJとしてMIX TAPEを出したり、好きなことを仕事にできた1年だった。2019年はその好きなものの幅を広げていくことに挑戦したい。(個人として)ラジオもやっているけど、4人でもやりたいよね」と語るなど、今後の展開を期待させるような予告も飛び出した。

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北村匠海
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 笑顔の絶えないMCのあと、ライブ終盤に演奏されたのが「勝手にMY SOUL」、そしてラストの「愛の導火線」。激しいパフォーマンスを繰り広げる4人とペンライトを振り上げるスラッシャーがまるで火花を散らすかのように、チームDISH//らしい熱さでステージを締めくくった。そしてこの日のさまざまな曲で感じたことでもあるが、4人のテクニック的な上達に伴って演奏のバランスにも変化が見られ、音源ではギターの音をフィーチャーしている「愛の導火線」で柊生のピアノの存在感が増していたりと、“DISH//の音楽”が育っている様子も興味深かった。

 去り際に「この1年をこんなふうに笑顔で終われるとは思ってなかった。今日のライブを経て、改めていい1年だったなと思いました」と匠海が挨拶。4人がステージを降りたあと、冒頭で書いた大合唱が自然に起こったのだった。

 この日ほとんど触れられなかったが、現在のメンバー4人体制で走り出し、ギタリストでもある匠海が骨折するなど、さまざまなできごとを経験した2018年。個々の活動が多忙な中、ツアーのほかにもイベント『全国47都道府県を巡る旅』など地道な活動を展開していたが、そこでも改めてスラッシャーとの絆を再確認できたのだろう。2019年はきっと彼らにとって充実した年になるに違いない。4人と詰め掛けたスラッシャーの笑顔に、シンプルにそう感じさせられたステージだった。

■古知屋ジュン
沖縄県出身。歌って踊るアーティストをリスペクトするライター/編集者。『ヘドバン』編集を経て、『月刊ローチケHMV』『エキサイトBit』などで音楽/舞台/アートなど幅広い分野について執筆中。

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