Little Glee Monsterが語る、ワールドワイドな活動で得たもの「願望だったものが決意に変わった」

リトグリが語る国内&世界ツアーへの思い

「これからもずっと大切にしていきたい1曲」(アサヒ)

ーーここからは、シングル『世界はあなたに笑いかけている』について話を聞いていきたいと思います。表題曲に関しては、コカ・コーラの年間イメージソングに決定したタイミングに少しだけお話を聞いていますが(※参照:Little Glee Monster、“ふたつのラブソング”での実感 「曲の雰囲気によって息の使い方も変わる」)、改めて今年1月から耳馴染んでいた楽曲が8月までリリースされていなかったという事実に驚かされました。

芹奈:そうですよね(笑)。コカ・コーラの過去のイメージソングは本当に有名な方たちばかりが担当されてきたから、私たちがその歴史に名前を残せるということがすごく嬉しくて。そういった意味でも、この曲はこれからの私たちにとって代表曲になればいいなと強く思っています。

ーー久しくないですよね、こういう形で1年かけて定着させていくような取り組みって。

芹奈:この曲は最初に録ったのがCM尺だったので、最初は「どういう形に完成するんだろう?」ってまったくわからなくて。だから、完成したときはすごく嬉しかったです。

ーーそうか、最初はそれこそ数十秒程度だったものが、どんどん曲として成長していったわけですね。その完成していく流れを目の当たりにする経験って、今まであまりなかったんじゃないでしょうか?

manaka:「人生は一度きり」も、最初はCMサイズから始まったよね。「Happy Gate」もCMから始まって、今の形になったので。

かれん:実は今までもいくつかそういう曲はあったんですけど、この「世界はあなたに笑いかけている」は何回レコーディングしたのかわかんないぐらい録ったんですよ。だからレコーディングのたびにみんな、どんどんうまくなっていくみたいな。

芹奈:慣れていってね。

かれん:そう。しかも最初は歌詞も全然違ったので、そこもすごく変化したところだなと思います。

アサヒ:それに、リリース前からイベントや音楽番組でたくさん歌わせていただく機会があったのも初めての経験でしたし。

かれん:確かに。これだけいろんな機会に歌っていたら、きっとリトグリのことを知らない方もちょっとは覚えてくれるんじゃないかな。実際、「コカ・コーラのCM曲って、リトグリだったんだ」というツイートも結構見かけるので。

アサヒ:そうだね。そういう意味でも、これからもずっと大切にしていきたい1曲です。

MAYU:「好きだ。」を超えるぐらいの代表曲になったらいいよね。

「前向きさがちゃんと伝わるように歌うことも意識」(かれん)

ーー初期の代表曲に頼らなくてもいいように新しい武器が増えていくわけですから、新しい代表曲が増えるのはアーティスト冥利に尽きますものね。今回のシングルですが、「世界はあなたに笑いかけている」もカップリングの「青い風に吹かれて」も前向きな歌詞で聴き手のことを肯定し、背中を押してあげる楽曲なのかなと。前作の『ギュッと / CLOSE TO YOU』がどちらもラブソングという統一感がありましたし、そこともまた違ったテイスト/方向性の作品だなと思いました。

芹奈:確かにそうですね。

ーー今作の方向性というのはリトグリが初期から持っていたものですが、その傾向が今回より強まったことで、表現の仕方にも変化が生じているのかなと思いますが?

かれん:「世界はあなたに笑いかけている」も「青い風に吹かれて」も、歌詞はすごく前向きなことを歌っているんですけど、どちらもサウンドがカッコいい曲なので、歌い方でもカッコよさに気を遣ったところがあります。とはいえ、前向きなことを言っているからには、それがちゃんと伝わるように歌うことも意識しながらレコーディングしました。

ーー「青い風に吹かれて」は曲のテイストにも初期のリトグリっぽさが感じられて。

芹奈:ああ、ありますね。

ーーでも、ちゃんと今の皆さんにフィットするように、大人っぽくアップデートされているんですよね。この曲は「第6回 全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」の規定曲なんですよね。

manaka:はい、昨年の「Go My Way!」に続いて。2年連続で選んでいただけて、すごく嬉しいです。

芹奈:この曲でダンスする子たちの青春に、私たちの曲が残るというのがすごく嬉しいですね。

かれん:大人になってから急に懐かしくなって、また聴き返したくなったりとかね。

ーーこの曲は、イントロではバラード調の美しいハーモニーを聴かせながらも、そこからアップテンポに変化するアレンジが新鮮でした。歌う際にはどういったことを意識していますか?

MAYU:カッコいい中にちょっと気だるさがあって、そこが好きですね。歌い終わりのおしりの部分で絶妙なメロディに行くことが多くて、そこも気持ちいいですし。なので、わざとフワーンと気だるく歌うのがカッコいいなと思ってます。私も最初に聴いたとき、イントロで「今回はしっとり系かな?」と思ったら、♪チャ〜ラチャラチャ〜ンって急に変わるから、聴いてるうちにワクワクしてきました。

かれん:ファンの方からも「最初、バラードかと思った」という声がすごくたくさんあったよね。

芹奈:しかも、1曲の中でもブロックごとに色が全然違うから、それがレコーディングしていてもめっちゃ楽しかったです。

ーーこういった曲調はリトグリが初期から得意としていたものですが、昔だったら元気よくストレートに表現していたのかなと思うんです。

manaka:確かにそうですね。

ーーでも、今回はそれだけじゃない歌い方やタッチが増えていて、そこから受ける印象が以前とは異なるもので、それこそここ数年の積み重ねによる成果なのかなと思いました。

全員:ありがとうございます!

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